そして 今日のゲストは精神科医の名越康文さんです。 それでは 早速今井さんが選んだ入選句をご紹介していきます。 何か この方は 京都の方で京都に 何かそういう風物詩があるのか皆目 分からないんですがどういう事なんでしょう?僕の解釈では これはかなり物事を客観視する方でいろいろ行事っていうふうなものに縛られてっていうかそういう…。
これは 人間はさまざまですから悩みを抱えたり ひょっとしたらせっぱ詰まった方も江戸時代なんかもう 借金がっていう事でもう 必死の形相でっていう鬼もあれば自分では気付かずに 何か非常に冷たい事を考えていたり魂胆を巡らせてるような暗い鬼もあって。 世界のいろんな所で年間の行事っていうのがあるんでしょうけど日本の年の市 庶民的な風情を懐かしんでる向こう在住の方がですね何か やっぱり 日系の人のお店に寄りたくなってそこで 望郷の思いを感じてらっしゃるという句だと思います。
俳句の価値観っていうのはこれまでに詠まれてきた情緒をそのまま使うんじゃなくて不変するんじゃなくて本当に真剣な人間の心情っていうのを出したっていうこの句に やっぱり一席をあげたいと思いました。 さあ このコーナーでは 今井さんに古今の名句と呼ばれる句を教科書なんかに多く取り上げられててこの句を 子規の代表句となさる方も多いんですけれども。 この句は 子規の状態をおもんぱかりますと秀句たる 名句たるゆえんになってる訳なんですけど。
今 生きているんだっていう事を視覚的なものにすがるって言っちゃなんですけどやっぱり僕 一番教えられたのは自分の死を覚悟している患者さんに何人も会ってますでしょ。 でも 昔からいろんな古典を見ていると大概そういう視点を持ってる人とかあるいは 大きな政治なんかに関わってる人っていうのは朝から 自分の生活習慣を 必ずするという事をしていますよね。