というような訳でして今日は 皆さんに こちらの方で落語を聴いて頂くというそんなビッグなイベントに参加して頂きましてまことにありがとうございます。 多分 今 テレビをご覧の皆さんも多分 この時間にチャンネルを合わせてくれてる訳だから多分 分かってると思うんですよ。 まあね 本当にまあ…芸人ですから 落語家ですからね落語やってる最中が一番ハッピーな時間なんですよ。 頼まれたのがね今川義元公を頼まれたんです。 まあ 皆さんはね 今川義元の事をどういうふうに考えてるか分かりませんけど。
ところが 最近は今川氏の研究が進んでいてで やっぱり本物志向の時代ですからいろんな方がいろんな事を勉強してますので今川義元が そういう人じゃないっていうのは だんだん分かってきたっていうのもあるのでねだんだん まあ変わってはいるんですけどそうは言っても 世間一般のイメージそういうのが多いんですよね。 その時に従来のイメージの 駄目大名みたいな今川義元じゃないっていう事をず~っと言い続けてきてるのでもし 今回の『大河ドラマ』の今川義元公がそういう感じの人だったら僕が ふだん言ってる事が嘘になってしまいます。
だったら 権助 今川焼き!」。 「今川焼きでいいのかい?分かりました。 じゃあ 後で今川焼き 買ってあげますから。 「いくつっち いいましても前の通りんとこ ずっと行きまして通り ず~っと行きやすと三河屋っちゅううちがありますな」。 「三河屋いううち…え? 三河屋あるね」。 「今川焼き」。 「今川焼きの話じゃありませんよ。 「供をぶつ事はぶつんだけどもええ 旦那様橋のたもとんとこまで行くと『権助 あれ何だ?』って指さすんでごぜえます。
それじゃあね今日 旦那様 お帰りになるからそしたら 必ず どっかに行くと言いますから そしたらいいかい? お前ね 後をつけて…どっかを見ろっても見ちゃ駄目だよ。 じゃあね 旦那様がお帰りになったようだからお前 下がっておいで」。 旦那様のお羽織を。 「え~っ!? 2円下さるかね!2円もらったら もう権助は旦那様の味方でごぜえます」。 『旦那様のお供をして橋のたもとんとこまで参りましたら山田様に お会いになりました。
え~っと権助 山家育ちで魚の事 よく分からねえがまあ 向こうに行って聞いたら分かるだろう。 目ん玉んとこを藁 突っ通した魚って これ目刺しじゃねえかよ」。 「この野郎湯に入ったんでごぜえやすか!ぜいたくな野郎だ この野郎は。 「うるせえ野郎だな。 「あっ 8本もありやすか!え~ じゃあ ステテコ作ったらで いきなり タコの頭をポコンって たたいた時に『痛っ!』って言ったやつだ」。 うわ~ 真っ白けでもってで 目も口も尻尾も何にも 鱗もねえ これ!これは お前カマボコじゃねえかよ」。
「山田様」。 ええ でね『魚 もう たくさん とれたんでこれ もういいべ』なんつって『じゃあ これから ちょっと湯河原に行くべ』なんて話になりまして山田様と うちの旦那2人そろって湯河原へ行きました。 「ええ 一番最初 捕まえたのはこのスケソウダラに ニシンでごぜえやす」。 『北海道の方は 寒いから隅田川に あったまりに行くべ』なんつって。 こう 並びながら泳いで 『隅田川あったけえな』なんつって。