ETV特集「砂川事件 60年後の問いかけ」

戻る
【スポンサーリンク】
23:17:28▶

この番組のまとめ

東京地裁は安保条約に基づくアメリカ軍の駐留を違憲とし被告人を無罪としました。 当時の最高裁長官 田中耕太郎がアメリカの駐日大使と接触し裁判の情報を伝えていたのです。 終戦後 その土地は進駐したアメリカ軍の基地となりました。 終戦後 アメリカ軍の立川飛行場となった砂川の農地。 1950年 朝鮮戦争が始まると立川基地をはじめ冷戦が激化すると アメリカ軍は基地の拡張を計画します。

当時 立川基地にいた元アメリカ軍兵士…1956年に立川基地に赴任したザックメリーさんはアジアで共産主義と対峙していたアメリカ。 安保条約に基づくアメリカ軍の駐留は憲法9条違反。 刑事事件から一転して 憲法9条を巡る裁判となった伊達判決。 伊達裁判長と共に事件を担当した東京地裁の松本一郎裁判官です。 去年 亡くなった松本裁判官が残していたのは伊達判決の草案です。 駐留アメリカ軍を憲法違反とした伊達判決。

「安保条約改定の問題は日米間の最も重要な懸案として…」。 アメリカ大使館の報告どおり 12月16日最高裁判決が出されます。 裁判官全員一致で伊達判決が破棄されたのです。 刑事訴訟法が専門の…東京地裁の棄却を受けて元被告人たちは東京高裁へ即時抗告しました。 砂川事件の最高裁判決。 15人の裁判官が合議の上で示した統治行為論。 入江は フランスやアメリカで法理論として確立された 統治行為論について入念に調べていました。 国家による統治行為が明らかに憲法違反である場合でも裁判所は審査できないのかという疑問です。