ショーン・キャロルは カリフォルニア工科大学の理論物理学者。 アインシュタインは 時間と空間が時空という形で一体になっている事に気付きエネルギーと質量は同じものであると唱えました。 アインシュタインの理論によれば ロケットがエネルギーを使って加速するほどロケットの質量も増えていきます。 無限大のエネルギーというものが存在しない以上物質が 光速で動く事は不可能なんです。
しかし 負のエネルギーの実在を信じ実験室で作り出したと主張する科学者がいます。 多くの科学者は 負のエネルギーは理論上のものであり実在は確認されていないと考えています。 原子物理学者のスティーヴ・ラモローは未知なる 「負のエネルギー」を発見する事に情熱を注いでいます。 量子力学の理論によれば何もない空間にもエネルギーの僅かなゆらぎが存在し素粒子が現れたり消えたりしています。 それが実現すれば 狭い領域は外側の空間よりもエネルギーが低くなるため結果的に収縮します。
しかし この実験の成功はミゲル・アルクビエレのワープドライブが物理法則に反していない事を裏付けるものです。 ワープドライブによって宇宙を進むためのエネルギー源は実在するようです。 物理学者のスティーヴン・シューは安定と不安定の概念に興味があります。 物理学が注目する基本的な性質の一つは安定しているか 不安定かという事です。 ワームホール作りは アインシュタインの相対性理論に基づいています。 問題は このようなシステムを安定させるために膨大な負のエネルギーを制御しなくてはならない事です。
クリス・モンローとスティーヴ・オルムシェンクは量子物理学者。 もし ２枚のコインに「もつれ」を起こす事ができればオルムシェンクが コインの表を出した時モンローのコインは常に裏が出ます。 それに 初めて成功したのがオルムシェンクとモンローの２人です。 ２人は １つの原子から別の原子に情報を移動させる事に成功しました。 しかし 人体を構成する原子はそれとは 全く桁違いの天文学的数字になります。
宇宙物理学者のジョン・ウェッブには壮大な計画があります。 原子核と その周りを回る電子は光子のやり取りすなわち 電磁気力によって結び付き原子を形づくっています。 初期の宇宙は どういう様子で物理特性は どうだったのか宇宙の遠く離れた場所でも 地球と同じ物理法則が成り立つのか…。 本来 一定であるはずの電磁気力の強さが宇宙の場所によって異なっているという事です。 電磁気力が一定でないという事は光の性質そのものが変化したという事です。
理論物理学者のジョアオ・マゲイジョは宇宙には 光よりも速く進む事ができる領域があると考えています。 どうして そんな短時間に ワインを配る事ができたのでしょうか？インフレーション理論では生まれたばかりの宇宙はあらゆるエネルギーが凝縮された小さな点だったと考えます。 マゲイジョの理論は 一様性問題をうまく解決する事ができますが光の速さは絶対的なものだとするアインシュタインの理論に反する事になります。 光速が 宇宙の制限速度だというアインシュタインの考えを否定するわけではありません。