NHK俳句 題「凍鶴(いてづる)」

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この番組のまとめ

今日の兼題は 「凍鶴」です。 北海道の釧路湿原のタンチョウヅルです。 夏井さん この「凍鶴」にはどんな季語の特徴があるんでしょうか。 「凍鶴」と「鶴」と どっちが先に季語になってたかって「霜」の傍題に「霜の鶴」とかってあって。 だからとても 美意識のような形で「凍鶴」という季語が先に生まれてそのあと 昭和ぐらいになって生身の鶴が冬の季語になってるんですよ。 でも 一つ 美意識的なやつを一句 見つけましたのでねご紹介をしておきましょうか。

凍鶴自身も己を 一輪の花として私は 雪原の中に咲いてる一輪の花のようなそんなイメージで読んだんですがこの「一輪」と「凍鶴」という2つの言葉がね一句の器の中で 美しい言葉の火花を散らせてるようなこれね 読んだ瞬間にね 私は雪って冷たいもんでしょって熱はないのよって切り捨てようとしたんです。 冷たいマイナス何度という熱をもってそのマイナス何度の冷たい熱を感じながら月と凍鶴も きれい。

私も 今の小猫さんの読みをしたんですけれどももう一つの可能性があるとすれば「凍鶴や」で切れてるので誰かが 何かが 月のたまごを 今かくまってますよという読みも杜子春のお話というのはね知ってますでしょうかね。 凍鶴と杜子春の字面の取り合わせもきれいだなと思ってね。 杜子春は 伝説の人物で 修行の間物を言ってはいけない何か だんまり同士のつながりもあるのかな。