モーガン・フリーマン 時空を超えて・選「“運”は実在するのか?」

戻る
【スポンサーリンク】

この番組のまとめ

プレッシャーが最適なレベルにある事が大切です。 プレッシャーが小さすぎても大きすぎても良い結果は出せません。 でも 何かに挑戦し しかもそれを人に見られているという状況では過剰なプレッシャーを感じがちです。 「縁起のいいパター」はそのプレッシャーを和らげてくれるようです。 パットをする際 被験者はいくらか プレッシャーから解放されたのだと考えられます。 「このパターには 特別な力があるはずだ」という思いがプレッシャーを和らげ良いプレーに つながるんです。

しかし ある出来事が起きる確率を推測するのはあまり得意ではありません。 地球上に 70億以上の人がいる事を考えれば驚くような偶然の一致が起きたとしてもさほど不思議ではありません。 偶然の一致を 「100万分の1の確率で起きるもの」と定義した場合 毎秒1つの出来事が起きるとして月に一度は 偶然の一致に出くわす事になります。 この複雑な世界を理解するため私たちはさまざまな出来事に一定のパターンや意味を見いだそうとし時には 間違った結論を出します。

しかし 効果はあるのでしょうか?全ては 運命しだいという事はないでしょうか?デヴィッド・スピーゲルホルターはケンブリッジ大学に勤める数学者。 現代人は 不運に過剰反応気味でその原因は珍しい出来事があるとマスコミが大げさに騒ぎすぎるからだとスピーゲルホルターは考えています。 1マイクロモートは 死亡の確率100万分の1に相当します。 一生のうちに 落ちてきた隕石に当たって死ぬ危険性はハンググライダーは 8マイクロモート。 平均的な18歳が 一年の間に死ぬ確率は 500マイクロモート。

では 細胞が 予測どおりに動く機械のようなものではないとしたら どうでしょうか?実は 状況への対処を 運任せで決めているのだとしたら?細胞内の遺伝子はタンパク質の生成を コントロールし最近 そのプロセスを目で見る事ができるようになりました。 エロウィッツの研究チームはその遺伝子を クラゲから採取し他の細胞に注入しました。 2枚の写真を次々に切り替えると分かりますがいくつかの細胞では一方のタンパク質が もう一方よりもずっと多く 作られています。 細胞でさえ タンパク質がいつ生成されるかを制御できないんです。

しかし カリフォルニア大学のアンドレアス・アルブレヒトによればそのような方法は存在しません。 アルブレヒトは宇宙の誕生を説明する「インフレーション理論」の創始者の一人です。 分子についてどれだけ情報を持っていても量子力学特有の不確定性を排除できません。 アルブレヒトが構築に関わった「インフレーション理論」もその矛盾に ぶつかりました。 もし 宇宙が無限に存在するとしたら量子測定によって得られる可能性が格段に広がりあらゆる結果がどこかのポケット宇宙で生じる事になってしまいます。