数年前に 117歳で亡くなったフランスの女性がいますが120歳以上生きたヒトは いません。 博士は まず 私たち ヒトにどのような回復 修復機能があるか生徒たちに聞いてみました。 ほかに自分で修復する場合はあるかな?日焼けした時に 肌が再生します。 続いて 博士は より大胆な修復を行う 動物の例を紹介します。 尻尾を自分で修復して再生します。 体の一部を再生できる動物もいますがヒトは 赤血球や腸を再生できても腕や足は無理なんです。
ダイアモンド博士は 生物による体の修復と その効果についてコストの最適化というビジネスの用語を使って 説明します。 自分の足の修復にカロリーを使うと子どもをつくるのに割り当てる分が少なくなる訳です。 自分の体を修復する事と子どもをつくる事にバランスよくカロリーを配分する仕組みが確立しているはずだとダイアモンド博士は考えているのです。 体の修復にエネルギーを使わずカロリーのほとんどを子づくりに割り当て短い生涯を終える動物もいます。
20歳の健康な女性の方が60歳の女性よりも長生きするようになった事は人類の発展にどのように影響したのでしょうか。 教会の記録が残るカナダとフィンランドで50歳を越えた女性が3,000家族の2世紀にわたる記録を集めて行われた調査です。 閉経の年齢に達してすぐに亡くなった女性の家にその後 生まれた孫の数そして 閉経してからも長生きをした女性の家の孫の数を比べました。 その結果女性が長く生きている家により多くの孫が生まれる傾向がある事が分かったのです。 出産の危険によりヒトの女性は変化を遂げました。