現在 行われている「パリジェンヌ展」を担当されています世田谷美術館の塚田美紀さんです。 塚田さん パリジェンヌというとイメージだと パリで生まれ育った女性の事をでも「パリの」という事はパリで 必ずしも生まれ育っていなくてもパリという街に ふさわしい洗練されたもしくは おしゃれで 自分を持った女性というイメージなのかなというふうに思うんですね。 絵が描かれたのもボストンなんですけれども彼女が着てるドレスが 当時のパリの最先端のデザインをまねしてパリジェンヌに憧れていたボストンの女性という事になります。
それから 彼女のたたずまいといいますか 表情なんですけれどちょっと取り澄ました感じに描かれてますけれどもこの感じが 非常にパリジェンヌ風であったらしいんですね。 文章で こういうのがあるらしいんですけれど「パリジェンヌというのは 鼻がちょっとツンととがっていて唇は赤くて とても官能的だ」と。 そういうイメージがパリジェンヌのイメージだったのかもしれないですね。
ところが これが1980年代ぐらいの話なんですけれどもとある アメリカ人の女性の美術史の研究者の方があんなに 意思を持って魅力的な目をしている女性がそんな悲惨な末路をたどったって本当かなぁと。