ヒッグス粒子という道具を媒介する事でダークマターに働きかける事ができるんです。 液体キセノンは原子核が密に詰まっているためダークマターと接触する確率が高いんです。 では ダークマターをキセノンの中に落としたら一体 何が起きるか?大部分のキセノンをすり抜けるため何も起こりません。 ダークマターと ぶつかったキセノンの原子核は光の軌跡を残してタンクの外に飛び出します。 ダークマター自体は観察できませんがはね飛ばされたキセノンを観察できます。
この 世界最大の衝突型加速器LHCによって2012年にヒッグス粒子が作り出されました。 「標準模型」は 宇宙のあらゆるものを構成する粒子について 最も うまく説明できる理論だと言えます。 素粒子も 角運動量を持ち「スピン」と呼ばれます。 彼が 「力の粒子」ならスピンのペースは 1「物質粒子」なら スピンのペースはになります。 力の粒子は 全て スピンが1物質粒子は 全て。 相対性理論によれば物体が 光と同じ速さで動けばその物体にとって時間が止まるため粒子は 一切変化しません。
では 右利きのニュートリノこそダークマターの正体なのでしょうか?今のところ あくまでも架空の粒子ですが右利きのニュートリノが ダークマターだという可能性はあります。 ドーソンは ダークマターの痕跡である「重力レンズ」を観測した数少ない科学者の一人となったのです。 一方 多くの銀河や銀河団を包んでいるはずのダークマターには何の変化もありませんでした。
彼らが注目した銀河団は弾丸銀河団よりも古く速度が遅いため古い銃の名にちなんでマスケットボールと呼ばれました。 マスケットボール銀河団は 衝突からかなり時間がたっています。 弾丸銀河団は 2つの銀河団が衝突した直後ですがこちらは かなりすり抜けが進んでいます。 ドーソンのチームは マスケットボール銀河団を観測した結果ダークマターが 通常の物質と分離したように見える現象を発見しました。 マスケットボール銀河団で 通常の物質とダークマターのズレだと考えられるダークマター同士は 相互作用するという証拠になります。
天体物理学者のキャサリン・フリースは今こそ その地図を作る時だと考えています。 これまでのダークマター検出器は単純なものでダークマター粒子がやって来て金の板に当たると金の原子を はじき飛ばします。 物理学と生物学を応用してダークマターの動きを突き止める全く新しい検出器です。 私たちの宇宙も 影の宇宙も更に暗い存在に コントロールされている可能性があるのです。 宇宙探査によってビッグバン直後の宇宙の様子が明らかになろうとしています。 ドラガン・フートラーはミシガン大学の宇宙科学者です。