「日曜美術館」今日は西村由紀江さんの素敵なピアノの演奏で スタートしました。 でも ちょっとその哀愁のある表情に心惹かれていたんですけどもそこから メロディーが生まれまして今日は このイレーヌのそばで今 ピアノ弾かせて頂けて胸がいっぱいでした。
起死回生をねらって ルノワールは当時 美術界の権威だったサロンに復帰します。 パトロンだった出版界の大物シャルパンティエの家族の肖像です。 ルノワールは自信を持って肖像画をサロンに出品。 これは イレーヌの母ルイーズの肖像画です。 描いたのは古典的な表現で人気を集めた肖像画の重鎮 カロリュス・デュラン。 これこそが カーン・ダンヴェール家が求めた肖像画でした。 当時ね こういう肖像画が理想?まあ主流ですよね。
だけど これは少女時代の一瞬を描いてはいても彼女が生きてる いろんな時間が後ろで木漏れ日のようにねたゆたってるような印象がありますよね。 印象派の絵って そういう人間的なドラマって あんま入れないんですよ。 スポンサーさんの意向に合わせて一生懸命描いたらそういう目になっちゃったのかこの絵に限って ルノワールはそういう情熱を注いだのか。 今 話聞いてて印象派の絵とも言い切れないそれだけじゃない やはり何かが。 印象派の名に値しない みたいな。 ちょうど印象派の仲間割れが起きてたころですから。
青年時代に画家を志しながら挫折したヒトラーは美術史上例のない大量略奪です。 略奪された美術品は セーヌ川沿いのジュ・ド・ポーム美術館に集められました。 美術品っていうものは 時として人を狂わせたりという そういう側面もあるんだなっていうのを個人的には 印象派 ものすごい好きだったんですよね。 美の結晶のはずなのになんか その歴史のね一番醜悪な部分の縮図になっちゃうとこがこういう美術品とか音楽の一番切ないところですよね。 彼らを中心に 奪われた美術品が各地で奪還されていきました。