NHK短歌 題「卒業」

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この番組のまとめ

この歌集に収められた冒頭の永田先生の歌私なんかは もうほんとに先生の世界 大好きなんですけど是枝さんにとって 永田先生の作品の魅力というのはどこでしょうか?そうですね あの…特に 河野さんと歌を歌い合ってる時の相聞歌というんですかね感情の すれ違いも含めた世界観というんですかねいろいろ お伺いしたいと思ってるんですけどもとても 我々 歌を作ってる時の世界と通じるものがあると個人的には思っています。

何かの理由があったはずだと思うんですけれども街は 歩いてなかったと思うけど卒業式忘れてたの 僕自身は。 みんな違うところを見ていて今日が 卒業式最後でそれぞれの方向に こう分かれていくんだみたいな事が実感されたというそういう歌だと思いますよね。 子供の卒業式に出て「いざさらば」という最後に その言葉が出てきた時に今日で この母親業も 私は卒業するんだと思ったという。

やっぱり 映画体験というのがその時の 街の風景とか作品と映画館が 密接に結び付かなくなってるなというのがこういう歌を見るとですね…読むとですねすごく自分の体験が 映画体験が薄くなってるんじゃないかなというふうにちょっと 危機感を持ちます。 こんなんじゃ 初舞台 踏めないな私 きっと駄目だろうなってどうしても 卒業証書が白旗のように思えててそれ振って 1年2年で帰っちゃうかなと思ってた時期の歌です。

永田さんの年間のテーマ…これね 本当に固有名詞だけというような歌なんですけども「日本歌人」という結社でみんな 歌を作っていた。 それが みんなそれぞれ 現代を引っ張ってた大きな歌人でそれぞれが みんな順番に死んでいった時に前 登志夫が 残ったの俺だけだなという事をちらっと つぶやいたというその時代が動いていくそれも 非常に現代短歌で中心になる人が動いていく時のある種の寂しさをポロッと つぶやいた前 登志夫の言葉をうまく捉えた歌だと思いますね。