ということで 今日のゲストは昨年引退した将棋棋士ひふみんこと加藤一二三 九段です。 そんな摩訶不思議なひふみんワールドに坂井 豊貴先生が真っ向勝負!?加藤一二三 九段です。 加藤さん この番組は「オイコノミア」と言いまして経済学の番組なんですけど経済学って どんなイメージですか?まあ あの経済ってのはとっても大切なもんだから例えば仕事とか あるいは まあお金のこととかをですね非常に能率よく 立派に考えていって……だとは思ってますけれども。 経済学と将棋っていうのは 非常に関係したところがあります。
「史上初の中学生棋士」となって以来トントン拍子で勝ち上がり「神武以来の天才」と注目を浴びた加藤九段。 戦いが始まった直後加藤九段に なにやら異変が!序盤での長考に坂井先生は戸惑い気味。 対する坂井先生は 中央に飛車を配置する「中飛車」でところが 数手後再び 加藤九段の様子が…。
加藤先生の棒銀に関しては他の棋士たちは何て言ってるんですか?えっとまあ 若手棋士たちは加藤先生は……自分たちは 加藤先生の…サッカーのPKでも どこを打ってくるか 分からないからええ。 でも 加藤先生は ずっと棒銀を採用されるので…あっ 先生のおっしゃったこと羽生善治さんが言ってることとたまに違うことやったら その分それが 裏切りにもなったりしますもんね。 加藤先生は いい手っていうのは要するに 自分が その手を指すと相手は 対応しようがないっていうような手をいい手っておっしゃいますよね。
坂井先生は素人なので プロ同士の戦いとは比較になりませんが加藤九段の一手一手には局面を支配しようとする戦略が隠されているといいます。 何にしようか うなぎかな天ぷらかなでも 結構考えなきゃいけないのでもっと大事な対局のことについて意思決定 いっぱい必要なので行動を自動化したほうが合理的なわけですよね?もう ルーティンにしてしまうと。 意思決定っていうのは非常に貴重な資源なのでそれは 大事なところのために節約しておく。
でも 1分将棋なのに「あと何分? あと何分?」と尋ねてたそうなんですが これは?残り時間が減ってきた時にですね「あと何分?」と聞きましたらですね二十歳前の少年はですねあなたは それでねリズムを取ってんだね」と正解を言ってくれました。 だから…加藤先生が 直感で この手だっていうふうに思いついてあとで それを頭の中で 長時間かけて 精読されるわけですよね?そうそう そうです。 私は あの 数学の定理を証明するタイプの経済学者なんです。