そしてゲストは 動物鳴きまねのスペシャリスト演芸家の二代目 江戸家小猫さんです。 まあ 1年間 通じてね音という視点で俳句を見てきたんですけれどもね今回 最後の兼題もかなり いろんな聴覚表現工夫できるんですよ。 夏井さん 「猫の恋」には どんな季語の特徴があるんでしょうか?これは 和歌から俳諧にいくというこの移り変わりを象徴する一つの季題だと思ってるんですが。 なん… なんという言い方をするんですか!もうちょっと きれいに表現できないですか?近頃はね こういうふうに美しい時代です。
私 調べてて ビックリしたんだけどもう一句が「恋の猫鈴をなくして戻りけり」。 でも 何か こういう猫の声っていうのは 独特な人の声にも似たような雰囲気はありますね。 それでは 夏井さんが選んだ入選句を ご紹介していきます。 なんとも恋猫の ちょっと濃厚なまったりとした春の気配というか気分というかそういうものが表現できてて擬音語 オノマトペは ばかにできないなと思いましたね。 具体的なものなのか抽象的なものなのかすごく深みを感じましたね。 そう思うと「鳴くの泣くの」の最後の このリフレイン 切ないよね。
その時に 金次郎像をそれに選んだという感性がこの もう恋をしない猫という発想の句もインスリンという この名詞だけで現場をありありと語った訳ですね。 「恋の猫」 「猫の恋」 「恋猫」といろんな傍題があるんですけれどもその傍題の中で 「はらみねこ」という この言い方の季語の必然性をここまで見せられると参ったとしか言いようがなかったですね。 「通学路」 「豆腐ラッパ」何となく 無機質の中に人間味のある この名詞と。 「と猫の恋」と並列で置いてるので「通学路の」とやってここで 「恋猫」に来るんです。