100分de名著 法華経 第1回「全てのいのちは平等である」

戻る
【スポンサーリンク】
22:36:23▶

この番組のまとめ

仏教思想研究家の植木雅俊さんです。 仏教における男女平等思想を研究する植木雅俊さん。 仏教の伝来とともに日本に入ってきて日本文化に 大きな影響をもたらしたわけですけれども今 現代語訳に翻訳しようと思われたのは植木さん どうしてなんですか?数年前に明治学院大学でですね留学生のための日本文化論の講義をやってらっしゃる先生が急病で倒れられてそのピンチヒッターをやったんです。

ところが 小乗仏教の時代になると「私をゴータマなどと呼ぶ輩は階級というか… いうものを作るっていう事ですね。 それが大乗仏教という事になります。 ただし 大乗仏教は例外を設けたんですね。 でも ちょっと考えてみると大乗仏教って「みんなが 菩になれますよ」って言ってる その人たちが「この人たちはなれません」って言うのもちょっと おかしな話ですよね。 だから 小乗仏教には小乗仏教の差別があり大乗仏教には 大乗仏教の差別があったわけですね。

釈尊は「皆には理解し難いだろう」と前置きしてから弟子の舎利弗に語ります。 「法華経」以前は声聞・独覚・菩の それぞれにこれまでは ブッダとなるための教えを乗り物に譬えてそれぞれ 種類が違う 3つの乗り物があるっていうふうに教えていたんですけれども それは実は方便だったっていうのが「法華経」編纂者たちの思いという事で よろしいでしょうか?はい そうですね。 「方便品」では ある意味では理屈っぽい説明で誰でも成仏できる 平等であるという事が説かれたわけです。