ETV特集「極夜 記憶の彼方へ~角幡唯介の旅〜」

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この番組のまとめ

探検家 角幡唯介。 角幡は これまでに人々のどぎもを抜く数々の探検を行ってきた。 2009年 世界最大の峡谷チベットのツアンポー峡谷の未踏地帯を独りで踏破。 その半生は探検本編よりも面白かった。 僕の中では結構なピンポイントで「これだ!」みたいな対象だったんですよね 極夜。 まさに そこが どうなってるのか分かんないから…今までの探検の常識の外側に飛び出した探検行為という感じがしたのでやろうと思ったわけですよね。 10月 極夜の旅に出る角幡。

探検中は 一日に5,000キロカロリーを摂取する。 一日 5,000キロカロリーっていうのはどこからそれでいこうって決めました?いや 5,000キロカロリーぐらいとらんとやってらんねえだろっていう。 それは地図である必要なくて人間の認識している世界僕らの 現代人が生活を営んでいる社会システム 全体ありますよね。 今回の旅は まず標高差1,000メートルのメーハン氷河を登り大雪原が広がる氷床へ。 雪の大地を北に向かい最初の小屋があるアウンナットを目指す。

本当はですね あの右の方に見えるあれ 月なんですけどイヌアフィシュアク行ってデポ発見したいので早めに 1月5日に出発します。 行くよ ウヤミリック。 ウヤミリック!どこ行った? ウヤミリック!ウヤミリック!暗くて 犬が どこにいるか見えないんですけど。 ウヤミリック 行くよ!2番目の小屋があるイヌアフィシュアクを目指す角幡。 イヌアフィシュアクのデポ地に着きましたけど…灯油2リットル あと…牛脂ですね牛の脂の新品のパックそれを探しに行く。 日に日に衰弱していくウヤミリックを死なさないために。

そして この全く何もない静寂さとひたすら 極夜の世界を月明かりだけを頼りにこの 他の惑星みたいな世界をただ練り歩くという。 あの… アウンナット着くか着かないかぐらいでもう 多分へばって動けなくなるだろうから動けなくなったら もう自分が首絞めて殺す。 ウヤミリックを食べる事まで決意したとおっしゃいましたけど自分に そういうところがあるんだって認識した時は自分自身を どう思いましたか?どう思いました… う~ん別に どうも思わないっすね。 犬を食べるっていう事現実的に 選択肢としてあるんだっていうかね。

月明かりもなくてヘッドランプもなくて地平線の下から にじみだしてくる太陽の光だけで1時間 歩けたっていうのがもう ものすごく うれしくて「うわ~っ もう 世界は明るくなり始めてるんだ!」と…。 生存に もう必要なくなったものライフルだとか弾丸 電池太陽 とっくに昇ってる時期なんですけども連日の悪天候で 全然 太陽を拝む事ができてないですね まだ。 実は その 太陽を見たいと思ってる自分てのは出生行為の追体験を望んでるんじゃないかっていうふうに気付いたっていうか。