日曜美術館「見えないものを見る~オディロン・ルドンのまなざし〜」

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この番組のまとめ

小野さんは フランス文学の研究者でもいらっしゃってフランスに 8年近くお住まいになった事もあるという事なんですが 美術にはどんな関心をお持ちですか?そうですね まあ フランスに8年のうち5年ぐらいですねフランスの詩人で文学研究者の方のおうちに居候みたいな事してましてそこのうちの美術品が画集や写真集もあってその方が ほんと日常生活の中でその 美術についてお話をされるんですね。 このペイルルバードという土地故郷がですね彼にとって 決定的に重要だったという事は確実。

ルドンはクラヴォーのもとを訪ねては当時 最先端だった顕微鏡をのぞき肉眼では見えないものの中に豊かな世界が広がっている事を知ります。 ブレスダンとクラヴォーによってスタジオのゲストをご紹介しましょう。 高橋さんは ルドンの故郷であるペイルルバードにリアス式海岸の入り組んだ小さな地形 あの集落というものが僕の原風景で ああいうその場所で生きてきた経験みたいなものが どうしても自分が ものを書く時意識していても しなくても出てくるっていうところがあるんですけども。

鴻池さんは 実際に展覧会でご覧になったという事ですけどもルドンの黒については どのような印象を持たれましたか?まず こう手触りをしたくなるような感じがしてその質感というか 物質的な黒の何か粒粒の粒子のようなものがそれを まさに手触りしてるような感じがしました。

非常に溶け込んでいてどこに自分がいるのか分からないような そういう錯覚を起こさせるようなある意味 幻想をイリュージョンを描き出す事に成功してるというか 卓抜なテクニックもあっただろうし違和感がありました。 違うし 自然の花ではなくて切り取ってきた切り花を更に青っていっても 人工的な人間が作った土で作った容器に入れてもう一度 再生するというか単なる 自然を描写するというスタンスから何か 物を作る人間の場所というかその意識が人工的なもの人工的なものを排除するんではなくて受け入れていこうとしてるのかしら。