こころの時代~宗教・人生〜シリーズ マンダラと生きる 第1回▽なぜマンダラか

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この番組のまとめ

仏教 特に日本とチベットに伝わるマンダラのご研究を長年 続けていらっしゃるという事なんですけれども長年 マンダラに 一心に研究をされてるという事になりますとマンダラには それだけの魅力があるという事でしょうか。 言葉や論理ではなくて 感性にいきなり迫ってくるようなそういう力をマンダラが持ってる。

マンダラの中心部を占める「中台八葉院」。 蓮の花の中央に座るのは大日如来。 中央に座る大日如来は真理そのものを象徴した存在です。 胎蔵マンダラでは大日如来の慈しみの心が世界の隅々に広がっている様を金剛界マンダラは9つのマンダラの集合体です。 仏教の歴史の中いろんな手を使って悟り体験というかブッダの智恵というか最高の真理を伝えようとしてきたんですけどもラストランナーだという話をするんですね。

それが イコール マンダラ密教とマンダラとの関わり…。 そのためには まず マンダラが必要だったと思うんですよね。 マンダラも 1種類じゃなく たくさん生まれてくるわけですけれどもそれを総合化していく中でマンダラも いろんな形が現れてきたという事だと思います。 それから徳の高いお坊さんだとか仏教を修めようと思ってる学僧だとかそういう人たちのためにマンダラが存在するとすると21世紀生きてる現代の私たちがパッと見て何か分かったというものではないですよね。

多分 歴史的にもインドやチベットの場合は外敵に対する構えもありましたからそういった意味では バリアーというちゃんと張っとかないとこの金剛杵がですねズラーッと並べられてますからこれ ちゃんとバリアーがあるっていう事ですよね。 日本とチベットのマンダラ一見 違うようですけれどもちゃんと同じ特徴を備えてますよね。 それを 逆にマンダラを見る事によって現実世界を再認識できるというそういう楽しさというかメリットもある気がしますね。

砂絵は 聖なる存在を招き寄せ洋の東西を問わず それから発生の時代も それぞれ違うんでしょうけれどもマンダラあるんですね。 私は 密教のマンダラを狭い意味でのマンダラそれからその他のタイプのマンダラを広い意味でのマンダラという形で両方とも マンダラという枠組みでは ある程度密教のマンダラが影響を与えた可能性はほとんどないと思うんですよ全く関係ない。

ユングは 自身も心を病みがちで40代の時 師であったフロイトとの関係が悪化し後にユングは 絵を見た知人からチベットのマンダラを紹介されなぜ似通った絵が生まれるのか。 ただし 私が言うところのですね密教の 狭い意味でのマンダラの理解とユングのマンダラ理解の間にはかなり大きなギャップがある事は事実なんですけれどもそれはさておいてマンダラというものをですね現代の私たちの生きるすべというか生きる糧となすためには 非常に大きな功績があったと思います。

という事は 臨床の現場でも例えば精神医学というか 臨床の現場でも使われるんですか?実際に精神科の病院で使ってるところもありますしあと比較的 需要が多いというか注目されてるのは高齢者の精神面での健康を維持するためにいいんじゃないというか。 番組では今後 五回にわたってマンダラの世界を読み解いていきます。 最終回は 日本で生み出されたユニークなマンダラに注目。