ベラスケスの画家としての人生は技法の上でも 絵画への考え方においても 革新の連続でした。 プラド美術館の学芸員でベラスケス研究の第一人者…この粗い筆遣いが ベラスケスの革新性の一つだと言います。 ベラスケスは 人がものを見る時の視覚の習性について自問し絵画の伝統の枠の外で その法則をいつも探求していました。 だからこそ ベラスケスは先進的で近代的な画家になれたのです。 つまり ベラスケスの絵というのは描く事にまつわる画家っていうものに対して描くという行為に対して非常に関心を持っていたという事だと思います。
他の画家っていうのは なんかこう似たような人っていうか中世の人って感じするんですけどもベラスケスの人間って 人物ってなんかこう 今もいるような。 ベラスケスの絵画を考える場合にどうしてもつまりベラスケスの絵っていうのはものの見方っていうものがそれまでとは違うわけですね。 ベラスケスは80センチぐらいの長い棒に絵筆を付けて 描いたんだと。 あの時代に他の人にはできなかったいろんな挑戦をしたベラスケス。 ベラスケスは身近な人々をモデルに肖像の群像として描きました。
宮廷に仕えたばかりのベラスケスが描いたフェリペ4世の肖像です。 フェリペ4世は ベラスケスの斬新な画風を気に入り「自分の肖像はベラスケスにしか描かせない」とまで言ったといいます。 国王は ベラスケスに新しい画家の姿を感じまた ベラスケスは宮廷から期待されるものをワッと迫ってくる感じはしますがでも僕は なんかちょっとつまり この場っていうのは「諸王国の間」っていうもうちょっと低いね。 ですから 非常に 友愛というか国王と画家という関係ではありますけれども絶対的な信頼関係に結ばれてベラスケスは成長していった。
であれば それを知らない人として描くんではなくてその人が自分の世界に住んでいたら どういう人だろうルーベンスをライバル視していたベラスケス。 それを物語るのがルーベンス亡き後のベラスケスは さまざまな人物の肖像を組み合わせルーベンスによって育てられたベラスケスという自分がまあ 人生の晩年において自分がここまできたという事を挑戦するとともに 与えられた宿題を提出するようにして示している。