又吉直樹のヘウレーカ!「サボる“アリ”はいないのか?」

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この番組のまとめ

ところで どなたですか?九州大学の村上と言います。 学生から 「アリ先生!」と呼ばれている九州大学の村上 貴弘准教授。 人間の歴史って どれくらい何年前ぐらいから あるかって大体 わかりますか?3000年ぐらいですか?あの…。 これが女王アリなんですよ。 この女王アリの周りにある この米粒みたいなのが 実は さなぎ。 女王アリってのは何なんですか?女王の身の回りの世話や子育てなどは全て「働きアリ」と呼ばれるアリが担当する。

これが オスアリかぁ!いや これがですねこの巣の中にいる今 ここに見えるアリは…えっ!? そうなんですか?全部メスなんですよ。 で オスアリも女王アリを見つけられるとは限らないじゃないですか。 オスアリは 交尾のためだけに生まれる。 全体の この巣の中の労働力を考えた場合にまだ 人生がある若い個体が死ぬよりかはもうあと 死ぬだけかなっていう個体のほうが危険な仕事をしたほうが労働力の損失で考えるとアリは集団を作って生きる。 これを生物学で「超個体」と言う。

このアリはですね北アメリカの砂漠地帯に暮らすミツツボアリというアリになります。 ミツツボアリ?はい。 ミツツボだけを作ることはできなかったんですか?誰かをミツツボにしないといけなかったんですか?オーストラリアでは これをアボリジニの人たちが掘っておやつ代わりに食べるんですよ。 いかがでした? ミツツボアリの働きアリになれるかと。

この隣にいる このアリがこれがですね「クロヤマアリ」という全く別の種類のアリなんですよ。 へぇ~!なぜ クロヤマアリが 一緒に巣の中にいるかというとサムライアリがですね 定期的に近くにあるクロヤマアリの巣に侵入して そこからクロヤマアリの幼虫と さなぎを盗み出してくるんですね。 そうすると この巣で羽化したクロヤマアリは幼虫の世話をしたりあとは 巣作りをしたりあとは 外に出てエサ集めをしたり全ての仕事を このクロヤマアリがするんですね。 クロヤマアリの巣に 集団で入り込むんですよ。

外に出歩くのは クロヤマアリなのでサムライアリは この奴隷狩りの瞬間しか 巣から出てこないので。 ところが 20世紀に入り遺伝子研究が進むと人の場合は 通常 父親 母親はそれぞれ おじいちゃんおばあちゃんから1セットずつ 23本 染色体というのを受け取ってるんで。 人の場合 子が生まれるときに両親から 半分ずつ遺伝子を受け取る。 この時 兄弟姉妹の中には 「自分と完全に 遺伝子が一致するもの」。 「遺伝子の半分だけが一致するもの」。 オスは だから 半分しか 遺伝子を持ってないんですよ。