その十七代目の芸を受け継ぎより磨きをかけた親子二代人生を歌舞伎にかけた「勘三郎」。 勘三郎さんというと私は やっぱりコクーン歌舞伎ですとか NHKの「紅白歌合戦」の司会をされた十八代目の印象がやはり強いですね。 十七代目中村勘三郎は 明治42年東京・浅草で生まれました。 幼くして父親を失った勘三郎は兄の初代吉右衛門や後に義理の父親となる六代目尾上菊五郎らの芸を受け継いでいきます。 もしほの名跡を経て昭和25年には長年途絶えていた勘三郎の名跡を十七代目として襲名します。
さあ 今日は まずは十七代目の勘三郎さんの舞台をご覧頂きたいと思うんですけども十七代目の勘三郎さん生涯で800以上の役を演じられてきたんですよね。 それでは 歌舞伎「松浦の太鼓」からご覧頂きたいと思います。 三丁陸六ツ 一鼓六足天地人の乱拍子コリャ是 山鹿一流の妙伝にして今此妙伝を得たる者は諸侯で岡部まま この鎮信じゃ陪臣にては上杉の家臣宝船はここじゃここじゃ。 スリャ 御前様には。 さあ 続いては十七代目勘三郎の舞踊「お祭り」からご覧頂くんですが山川さんこの十七代目の「お祭り」が特に印象深いそうですね。
言うは今さら 過ぎし秋 おもしろそうな 好かれたも あきらめて何のかのと アリャ只の人あか凡夫の 銚子のかわりめと 上がって見たれば お客が三人庄屋 ぽんぽん狐拳 ないかいな 引けや引け引け 引くものにとりては 花に霞よ 初会の盃 なじみの煙草盆 おしゃらく娘の袖袂 内裏女郎のお召し物 ヨーイヤナ やあ やんれ引け引け よい声かけてエンヤラサ 小夜着布団を なぐりかけなんでもこっちを向かしゃんせ よいよいよんやな十七代目勘三郎の「お祭り」をご覧頂きました。