日曜美術館「漂泊の天才画家 池大雅」

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この番組のまとめ

そんな大雅の作品に惹かれたのが昭和の文豪…常に新しい表現に挑み続けた池大雅。 今日は江戸時代中期の人気画家池大雅の魅力に迫ります。 京都国立博物館では池大雅の回顧展が85年ぶりに開かれています。 空間の表現のしかたそして 西洋の遠近法で言えば「空気遠近法」と呼ばれる遠くの空を青く描くとかですねそういった点において かなり池大雅の「浅間山真景図」と類似するですね表現が見られるのではないかと思うんですね。

ですが日本は かな文字の影響がすごくあるのでやわらかくて 軽やかで非常に曲線的でまた 崩すという事も日本の文化の中にあるので佐藤さんは いかがですか?書も絵画も一応 中国文化というのを枠組みにしてるわけなんですが一見して こう江戸時代中期というとね伊藤若冲とか 円山応挙とか本当に個性的な画家が本当に同じ時代に現れますよね。 どういう 美術的に見ると時代だったと お感じになりますか?国際的な事を言いますと 新しい中国文化からの刺激というのが非常に盛んだったそういう時代ですよね。

画家として ヨーロッパの遠近法に反応したっていう点では同時代の中では早い人だと思うんです。 紫舟さんはどうですか旅は 紫舟さんの作品作りに大きな力を与えてますか?そうですね 同じ所にずっといるとどうしてもその景色に慣れ親しんでしまうんですけれども旅に出ると今まで見た事がない色 景色そこの文化だけが生み出したもの気候が生み出した動植物とかそういったものを見た時に「新しい」と感じたと思うんですね。 伝統的な技法を使いながら独特の色彩表現に挑戦しました。 大雅は この羅漢たちを筆ではなくこれも指墨画の傑作です。

中国の版本とかを お手本にして描いたものであっても大雅が描けば それは音楽の演奏と同じで 大雅の作品になる。 大雅は本当にたくさんの理解のある人たちに囲まれて大雅はここで 赤や黄色や青や緑といった 色彩の点描によって中心となる柳の葉っぱを描いていて 本当にこう太陽と風をいっぱいに受けた柳の姿を描いていてとても魅力的ですね。 印象派とかポスト印象派の点描というのは光の科学であり 科学なんですが大雅の点描って やっぱり音楽だと思うんですね。