落語ディーパー!~東出・一之輔の噺(はなし)のはなし〜「地獄八景亡者戯」

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この番組のまとめ

「地獄八景亡者戯」これを知らなきゃ もったいない!今日 取り上げるのは…実は 落語大きく江戸落語と上方落語に分かれています早 来いよ~。 上方落語の魅力がいっぱいに詰まった…これだっていうぐらい 僕の中で…鳴り物というのか 関西だとはめものというのかこの音楽もすごい たくさん入ってきて…是非 生で聞ければなと思い 今回リクエストさせて頂きました。 「亡者」まではいけるけど下の… 「戯」?「亡者戯」… 「地獄八景亡者戯」。

実際に 「地獄八景」の長さ実感してもらうために番組では この噺ドラマの台本仕立てにしました。 えっ そんなに出てくるんですか!?そして 閻魔大王など人以外の人も たくさんいますしエキストラも数百名いる。 さあ 今日はですね この噺更に深めていくためにスペシャルゲストにお越し頂きました。 大注目という事なんですが今日のお噺「地獄八景亡者戯」は米團治さんのお父様の桂 米朝さんが再編・復活された噺なんですよね。

だから「地獄八景亡者戯」もすごい奇妙きてれつな噺なんですけれども例えば一尺より一寸短い屁をひねり出してご覧に入れます。 上方落語っていうのは発生が違って…お祭りの…例えば 神社仏閣の縁日でこっちで金魚すくいやってる綿菓子売ってるような横によしず張りの小屋を建てて見台という見る台と書いて見台とそれで前にひざを隠すひざ隠しというのを置いてそれでハリセンですよね張り扇と。

それで今長ゼリフをずっとしゃべってこれで三味線が入るんですよ。 ちょっと聞いてみますか?あの 今日は 三味線 太鼓 笛連れてきてますんで。 実は 右手の窓の奥にお囃子さんと呼ばれる楽器演奏の方にお越し頂いていますえ~ じゃああの世へ行く瞬間。 あの世へ行く瞬間角帽子をつけまして首からは頭陀袋手には麻幹の杖をつき糸より細い声を上げお~い。 ♪〜そこ歩いてはんの 伊勢屋のご隠居はんと違いまんのかいな。 やっぱり そや!伊勢屋のご隠居。

ただ 三味線のお師匠さんだけは噺家以外なんですよ。 あの~ 昭和9年に 初代 春団治が亡くなるんですけれどももう そのころは漫才の全盛期でございましてもう どんどん落語中心の寄席小屋が全部… もう なくなってきて。 そもそも 寄席とは落語や漫才 手品など大衆芸能の興行をする場所の事この順番が階級の名前になっているのです一方 関西では…この繁昌亭東出さんとも ご縁がありますもう…。

え~ まあ 昼席開演後はですねまあ いろんなものが… 繁昌亭特に チラシ類がですねたくさん送られてくるんですがそのチラシ類結構 大きな荷物になってるんですが東出さんも 本当にこちらが言わなくてもですね率先して それを運んでくれたりしましてですね大変 助かりました。 繁昌亭は設立のされ方や経営法がユニークです。 そして 落語家自身が日々の運営に関わっています席亭ってのはその土地のオーナーだから。 …で 電話かかってきて「あ~米團治君 次々 え〜っと今度繁昌亭 お願い。

不思議なのは「地獄八景」っていうのは…米朝の弟子で絶大な人気を誇った桂 枝雀。 ちょっと北へ行ってもらいまして 西に道とってもらいますというと東京の人形町末廣と戎橋松竹これが向かい合わせに建ってます。 戎橋松竹の方では 初代春団治が十八番! 春団治十八番!切符売り切れて もうありまへん。 人形町末廣の方では 志ん生 文楽あの 何です 2人がやってます。 江戸落語の名人の文楽 志ん生の方はチケットが余ってるって言ってその説明をしてる人に「あなた関西出身の人?」って言うそこまで含めてあれは大好きですね。

だから そういう古き良き骨組みみたいなのも新しい事をつぎ込み過ぎると…何で さっきの古い世界観じゃなかったの?みたいなズレも生じちゃうからその世界のはずなのにっていうまた このバランスがすごい難しそうですね。 そうすると 足音だけがゾロゾロ ゾロゾロゾロゾロ ゾロゾロ…。 亡者たちが 怖~い閻魔大王の前に向かう場面遠~くの方からは罪人を責める音がかす~かに聞こえてきた。

「くたばった」とか「まあ あいつの勝手で 勝手に逝ったんだろ」みたいなのとかだから 死生観っていうのは落語においては何か すごいフランクなものになるなという印象は受けますね。 入門して 16歳ですぐに一門の大師匠みたいな師匠が一回も行った事ないとかそういう人に比べて何十回もあるから結構 死というものに対して軽く 軽い…チャラく考えてるっていうか…。