100分de名著 神谷美恵子 生きがいについて1「生きがいとは何か」

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この番組のまとめ

ところが 高度経済成長期この言葉は企業戦士を鼓舞するために利用され 神谷は憤りを感じます。 精神科医で 思想家としても多くの著書を発表している神谷美恵子の「生きがいについて」をご紹介いたします。 でも 当時ベストセラーになったそうですからあっても 全然不思議ではありませんよね。 若松英輔さんは 多くの思想家や文学者の著書を読み解き日本人の精神性を追求しています。

神谷は 天才とうたわれた数学者岡 潔の手記に注目しました。 また 夢中になって 蝶を探し回りようやく見つけた時の感動は数学の研究で得られる純粋な喜びに通じると言うのです。 「生きがい」という言葉が 神谷さんにとってはとても動的な 動的というのは動いてるという事ですね。 それでいて 先ほどの岡さんの話なんかはとても興味深いのは僕ら 数学に疎いとその箱庭や 蝶を追っかける事と数学者の事は意外に つながらないんだけど発見する喜びだったりとか。

しかし 人は理性や知性で考える時普遍的な問題から個人の問題を解決しようとする傾向があります。 神谷は 生きがいを発見するには個人である自分の事から徹底的に考えていくしかないと言うのです。 神谷はアルベルト・シュヴァイツアの生き方を例に挙げて 解説します。 シュヴァイツアは裕福な家庭に生まれ大学時代まで 学問や芸術に没頭し幸せに暮らしていました。 シュヴァイツアは学問や音楽の分野で世界的成功や名声を得ながらも28歳から孤児の世話を始めました。