地球ドラマチック「皇帝ネロの捜査ファイル~暴君は真実か?〜」

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この番組のまとめ

ネロが犯人だとされる 一連の事件について情報を検証しそばには 皇帝の前妻の息子で13歳のブリタンニクスがいました。 3つ年上のネロはクラウディウスとアグリッピナの再婚後皇帝の養子となっていました。 クラウディウスの死後はネロかブリタンニクスが次の皇帝となります。 毒物を食べたおそれのある皇帝クラウディウスはアグリッピナは駆け寄ります。 そのため 前妻の子ブリタンニクスが幼いうちに夫クラウディウスを亡き者にしたかったのです。 タキトゥスによればブリタンニクスは すぐに昏睡状態になりました。

ネロの母親であるアグリッピナは皇帝となった息子を操りネロが西暦54年に皇帝の座についた時最初に発行された硬貨のデザインは実に異例なものでした。 アグリッピナは公然と権力を主張しネロと母親は対立しました。 そこにもアグリッピナの姿がありますが今度はネロの後ろです。 さらに数か月後 アグリッピナは硬貨から消えました。 「ネロは その夜 帰っていくアグリッピナを見送った。 アグリッピナは鉛の下敷きとなり圧死するはずでした。 アグリッピナは海に落ちたもののその後 岸に たどりつき一命を取り留めます。

歴史的な記述当時の建築事情火災によって起こりうる事態など全てを考え合わせてもネロがローマに火を放つ動機は見つかりません。 そして 罪を着せるならキリスト教徒が うってつけだと進言する側近がいました。 ネロは何百人もの無実のキリスト教徒を虐殺したと言われています。 それは 歴史上最初のキリスト教徒迫害でした。 ネロは法に従ってキリスト教徒を処罰しました。 ネロのキリスト教徒迫害もその一つかもしれません。

ネロが あまりにも巨大なプロジェクトすなわち黄金宮殿を建造したからです。 ローマの中心に建てられた黄金宮殿は複数の建物から成り広大な庭園や池で囲われました。 大火で焼失した街を覆うように建てられた黄金宮殿は維持にも 莫大な費用がかかりました。 それでも ネロは黄金宮殿を「人間が暮らすのにふさわしい住まい」と述べたと歴史家は記しています。 ネロは妄想に囚われていたのではないでしょうか?ネロは黄金宮殿の真ん中に自らの像を造らせました。 タキトゥスによればポッパエアは ネロが犯した最も残酷な罪の犠牲者でした。