TVシンポジウム「侮れない痛風~命を脅かす病気の最新事情〜」

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この番組のまとめ

ですから 今日はこの痛風のお話と高尿酸血症のお話をたっぷりしたいと思っております。 今日は 痛風専門医のお立場から痛風 そして 高尿酸血症その治療についてもお話し頂きたいと思います。 高尿酸血症っていうのは知らない間に少しずつ痛風の関節炎と同じように腎臓にも尿酸がたまるという。

それで高尿酸血症になってそれが長く続くと 痛風になると。 ではこの高尿酸血症という状態では体の中に何か 変化といいますか自覚できるものというのはあるんですか?全くありません。 高尿酸血症という状態だけでは自覚症状は ないというふうな事な訳ですね。 ですから やはり血液の検査しないと分からないというのが高尿酸血症ですね。 では この高尿酸血症を放置して痛風になってしまったという方を取材しましたのでご覧下さい。 基準値を大きく上回る高尿酸血症と分かったのです。

そして 年齢的には やっぱりどのくらいの方が多いという事なんでしょうか?これは 痛風の原因となるような高尿酸血症の年齢別の分布を示したものですけれども30歳から39歳が一番高いという事になってます。 そして この高尿酸血症の状態がずっと続くと痛風が起きやすくなるという事でしたけれどもなぜ あんなに痛みが出てくるという事なんですか?痛風は 先ほど 尿酸が関連してると言いましたが尿酸は 体の中である一定の量以上になると固まって結晶になってくるんですね。

では なぜこの痛風になりますと腎臓に こういった悪い影響が出てきてしまうんですか?正確には痛風に問題がある訳ではなくて痛風を起こしてる高尿酸血症ですね。 では このように高尿酸血症から腎機能が低下してしまう人というのは大体 どのくらいいらっしゃるんでしょうか?これは 私が虎の門病院の健康管理センターにおりました時のまとめた資料ですが1985年から2005年の間どれぐらい低下してるかというのを見たものなんです。

この高尿酸血症の合併症としてこの慢性腎臓病 CKDがあるという事は分かりましたけれどそれ以外に 何かあるんですか?そうですね 慢性腎臓病以外では尿路結石ってありますね。 尿酸値というものは 健康診断を受けられれば 皆さん はっきりその 手元に検査結果が分かる訳なんですね。 そういう意味で深刻な状態になる前にご自分の尿酸値を適切に管理をしていって全身的な病気への広がりを少しでも予防していくという事が大事だろうと思います。

食生活といっても1つじゃないんですが尿酸に関してピンと浮かぶのがですねやはり プリン体という事だろうというふうに思います。 よく耳にするプリン体ですが実は プリン体というのは尿酸の原料なんです。 食品の中に含まれるプリン体が体の中で尿酸に変わる。 ですから プリン体という事が痛風とか尿酸ではいつも耳にする言葉なんですね。 プリン体って知ってますか?それぞれ 工夫があるようですが本当に正しくできているんでしょうか。

でもですね アルコール自体が尿酸値を上げる作用がありますので飲めば どれでも一緒と。 ちょっと 確認しますけど 先生ビールは プリン体は多いけどほかのアルコール類でも尿酸値は上がるんですか?実はそうなんです。 アルコール飲料で 尿酸値が上がるメカニズム 2つあって1つは 中に含まれてるプリン体が尿酸値を上げるというのとアルコールが分解される時に尿酸値が上がるというその2つあります。 焼酎はアルコールが分解される時の尿酸値の上がりだけだと。

大山さんこの有酸素運動と無酸素運動これ 何が違うのでしょうか?はい。 有酸素運動というのは酸素を取り込みながら比較的長い時間かけて行う運動の事をいいましてウォーキングだったりあとは 軽めのジョギング。 なぜ 無酸素運動は 尿酸値を上げてしまうんでしょうか?無酸素運動を行うとですね筋肉の中などに含まれるプリン体。

これはですね現在 日本で使われている尿酸値を下げる薬剤です。 尿酸をですね 腎臓から排せつを促進するようなお薬も尿酸値下げますし尿酸産生を抑制するようなお薬もですね尿酸値を下げるんですね。 フェブキソスタットという薬剤はですね日本で開発されたお薬で結構 安全性も高いし我々は日常的に診療でよく使ってると。 この薬剤は体の中でたくさん尿酸ができる人も腎臓からの排せつが悪い人も尿酸値を等しく下げるというそういうエビデンスがございますので使いやすいというふうに考えていいと思います。

10年間 治療を続けこの間 一度も痛風発作を起こしていません。 外来を受診しにくい多忙な人でも治療を継続していける新たな選択肢として期待されています。 ただ通院できない方っていうのはよく 急に中断してそのまま 連絡なく終わってしまうっていう方がどうしても多いのでそうするとせっかく治療していたのがまた悪化してしまうという事につながってきますので途中で中断しないで主治医の先生と相談して治療を続けられるようにうまく考えて頂けるといいと思ってます。