工業化 地盤沈下大型船舶の増加によってベネチアは水没の危機にさらされています。 そこでベネチアを水没の危機から救うための今この街には どのような危機が迫っているのでしょうか。 世界遺産に登録されたベネチアはイタリア北部アドリア海沿岸にあります。 ベネチアの中心部 リアルト島がどんな様子だったか昔の絵が いくつか残っています。 ベネチアで最も古い地区の建造物は地盤の安定した場所に建てられました。
ベネチアの人々は地盤を安定させるための費用を11世紀以降 姿が ほぼ変わらない建築物もあります。 石灰モルタルは ここベネチアで家を作るのには最適な素材の一つでした。 ベネチアの人々は理想のデザインを追求しましたが何より長もちさせる事を考えて建物を作ったのです。 ベネチアの建築物の柔軟性は地震の際にも威力を発揮してきました。 街の造船所で生み出された強力な海軍を背景にベネチアは地中海の支配に乗り出します。 ベネチアの年代記には「海や運河は最も重大な財産なので徐々に砂に埋もれつつある事に気付きました。
さらに海岸部には工場発電所造船所などが建ち並び20世紀のベネチアは現代世界の仲間入りをしました。 ベネチアはわずか30年間で15センチも地盤が沈下しました。 海面から2メートルの高さまで上昇した水がベネチアの街に襲いかかりました。 ベネチアではふだんの水位が20センチ以上も上がり潮が満ちるたびに海水が基礎部分のイストリア石を越えてレンガの壁に到達します。 今日 ベネチアの建物のが補修を必要とするレベルのダメージを受けています。
天然の細くて狭い運河では大型船が近くを通過するたびに地盤沈下海面の上昇そして大型船舶の増加。 排水すると地盤沈下につながり付近の建物に ダメージを与えかねないからです。 洪水の頻度は地球温暖化によってより高くなる事が考えられ海面の水位はさらに上昇するかもしれません。 地球の海洋や気象を研究する人の大半がイタリア当局が打ち出した新プロジェクトそれは「モーゼ計画」です。 ベネチアと外海をつなぐ3つの水路にゲートを築きラグーンに押し寄せる膨大な海水の量を調節しようというのです。