さあ では「変革体験」とは一体 どういうものなのか。 この変革体験を経て彼は「生きがい」を見いだしたのです。 変革体験とは 人間を超えた何か大きなものに生かされているという事の「発見」です。 いや それが割と独善的でバリバリ仕事する自分の仲間がうまくいかない事がいっぱいあって心が危うい状態になったんだけど最終的に言いだしたのが信号機を見ながら 「止まれを赤にしたセンスすげえ」って言いだしたの。 「感謝」という事が「変革体験」だという事になると少し我々 近づいてくるんじゃないでしょうか。
そして神谷美恵子は 「変革体験」を次のようにも書いているんですね。 「生きがい」について考える上で神谷は 長島愛生園で暮らすハンセン病患者の近藤宏一さんという方にとても大きな影響を受けました。 そこで次は その近藤さんの「変革体験」を見てみましょう。 11歳の時に ハンセン病を発症しその後 70年間を長島愛生園で過ごした近藤宏一さん。 変革体験というのは 一つは…もっと言うと つながりに生かされているっていう経験なんだと思うんです。
宗教性というものと 関係がないという事はないんですけど必ずしもそこに縛られないですね。 宗教以前の何かというものを見いださなくてはいけない複雑な社会構造にはなってますね。 神谷は「生きがい」を追求する中で独自の「宗教」の姿を見いだしていきます。 神谷は ハンセン病の人々の中に既存の宗教や宗派に固定されない生きた「宗教」がある事を感じました。 そのあとに「内面的な宗教」というふうに書いてありますね。 無神論者なのに…僕は何か その人の中でのその人の寸法の 内面的な宗教であると思うんですね。