♪~「100分de名著」 司会の…今月は フランス文学の傑作アルベール・カミュの「ペスト」を取り上げます。 「異邦人」は 日本でも発売以来ずっとベストセラーでして本国フランスでは 20世紀の文学第1位に選ばれているんですね。 中学時代に「異邦人」高校時代に「ペスト」と出会い「ママン」って何の事か分かんないですけれどもただ 何となくフランス文学的なかっこよさみたいなものを感じてまず ガツンときまして。
そこに 「ペスト」という本当にある病気本当にある出来事みたいのって何か これも不条理文学なんですか?ええ。 フランスの植民地アルジェリアの港町 オラン。 アルジェリアを支配してるフランスにとってアルジェリアは 何かっていうと要するに 金もうけの場所です。 下級役人で小説を書いている…県庁で 知事や医師たちによる対策会議が開かれました。 そして 知事のもとには植民地総督府から次のような命令が下されました。
それから もう一つはペストが宣言された時に万が一 ペストじゃなかったらその責任は 誰がとるんだっていう自分の責任回避ですよね。 この「追放」という言葉はやっぱり カミュにとって非常に重要なキーワードなんですね。 だから ペストによって……という事を強調するためにここでも やはり「追放状態」という言葉を使ってるわけですね。 そういった事も ある意味ではそこにいる人たちは追放状態に置かれてるに等しい事ですよね。