100分de名著 カミュ“ペスト” 第1回「不条理の哲学」

戻る
【スポンサーリンク】

この番組のまとめ

20世紀を代表する文学者…第二次世界大戦中ナチス占領下のフランスで第1回は突然の災厄に襲われた人々の戸惑いに迫ります。 「異邦人」は 日本でも発売以来ずっとベストセラーでして本国フランスでは 20世紀の文学第1位に選ばれているんですね。 中学時代に「異邦人」高校時代に「ペスト」と出会い「ママン」って何の事か分かんないですけれどもただ 何となくフランス文学的なかっこよさみたいなものを感じてまず ガツンときまして。

アルジェリアを支配してるフランスにとってアルジェリアは 何かっていうと要するに 金もうけの場所です。 ですから そこでは 一般的に経済中心主義的な気風がみなぎっていて金もうけて なんぼというような気持ちがあるわけですねみんな 住民の中に。 下級役人で小説を書いている…県庁で 知事や医師たちによる対策会議が開かれました。 いやもう 不条理文学そして カミュっていうだけで構えちゃうし 多分理解できないんだろうなってすごい遠くに置いてたんですけどこれはゾンビであり ゴジラであり何だろう…。

それから もう一つはカミュは もともと…かなりペシミスティックな世界観人間観の持ち主なんですね。 だから ペストによって……という事を強調するためにここでも やはり「追放状態」という言葉を使ってるわけですね。 でも これも決して他人事ではなくて例えば震災の時に ありとあらゆるコミュニケーションの手段を断たれてしまった状態とかあるいは放射能がまん延してる状態とかそういった事も ある意味ではそこにいる人たちは追放状態に置かれてるに等しい事ですよね。