日本の話芸 柳家小三治 落語「粗忽長屋」

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この番組のまとめ

それから 何か 時々ねひょっとして足がもつれるんじゃねえかなんて事が出てきて診てもらったら結局 頸椎が原因じゃないかというような事で俺は得意だっていう得意の先生がおいでになってその先生にお願いをして 手術は無事 終わったんですけどもその病院のねちょっと違うところはね東京の大学病院で診てもらったらば手術が終わったらばあと リハビリですか。 「どこだって やるでしょ?手術のあとは リハビリってんでああやったり こうやったりこうやって…いろいろ やるでしょ?」。

で こないだ 古着屋でもって…さすがに京都です。 どうして 古着屋に売っちゃったかどうかそれは知りませんけどいろいろ 懐の不都合もこれは 実はねまあ 今ね お客さんの前でみっともない。 そんなもんで寺町通も行きました。 寺町通も えっとあそこは 本能寺っていう本能寺「敵は本能寺にあり」っていう…。 え~ その本能寺を何度も その寺町通を通って記録とってるでしょ?そうすると 何をやるって放送に出ちゃってますからそれ やんなきゃいけねえんだよ。 2つ目が犬 3つ目が自動車1つ目が… 梅!この3つ。

「乗り物…? 自転車?」。 「自転車じゃなくて何かあった…。 何か 自動車ってなかったですか?」。 「自動車?」。 江戸の町には 昔粗忽長屋なんてのがありましてどういうのが 2通りかってえと一つは まめで そそっかしい。 うちの中に 湯がたまっててよそこへ ドボンと飛び込んで不精で そそっかしい人はどうするかっていうと黙って 鉄瓶ぶら下げて湯 行っちゃう。 この まめで そそっかしいのが朝 浅草の観音様お参りを済ませましてなかなか前へは出られないでしょうな」。

「知ってる人かどうかなんてあっしは そういう事言われたって不器用な方ですから…。 「くくく… 熊の野郎だ」。 「熊の野郎だなんてえところを見るとあなた 知って…」。 兄弟同様だよ。 お前さんさ 兄弟同様のよしみでお前さん これ引き取ってくれないかな?」。 いや引き取れって言われりゃあね引き取らねえ事はねえんですけどね後になって 『あの野郎あんな うめえ事 言って持ってっちゃった』なんてね痛くもねえ腹 探られるのは嫌ですから」。

この人は 昨夜っからここへ倒れてる」。 「熊公!」。 昨夜 浅草でもってな死んでるよ」。 観音様の所まで来て どうにも我慢ができなくなってあそこへ倒れてそのまま冷たくなって死んだのも気が付かねえで帰ってきたろ!」。 「俺が?俺の死骸を引き取りに行くの?こりゃ~そんなのは 理屈に合わねえ」。 兄貴に聞いて分かったんですけども何か 私 昨夜この辺へ倒れちゃったそうで」。 「そうか?嫌な心持ちになってきちゃったな兄貴。