地下空間は 地上に住むローマ市民の生活を支える隠れた原動力でした。 数百年にもわたって剣闘士による戦いと殺りくが繰り広げられたこのコロッセオからこの巨大な闘技場はおよそ６万人を収容できました。 このトンネルは コロッセオの下を通って剣闘士養成所まで続いていました。 地下空間の表面の凸凹をそれこそ何百万か所も計測してミリ単位の詳細なデータを集めます。 そうする事で 地下空間を３Ｄで再現する事ができるんです。 地上もスキャンし 地下空間と結び付ける事もできます。
古代ローマの人々がこの採石場で採掘したのは火山性の岩である凝灰岩でした。 凝灰岩は 空気にさらされるとかたくなる性質があるポッツォラーナこそ古代ローマが誇る建設資材ローマンコンクリートの材料の一つです。 地下の採石場から採掘された建設資材のおかげでローマは今でもなお 私たちを感嘆させる場所となったのです。 ３Ｄレーザースキャン技術によってふだんは見る事のできない古代ローマの地下空間と地上にある建物や遺跡などとの位置関係が分かりました。
古代ローマの人々はローマの地下から採掘した材料を巧みに使い今なお そびえるパンテオンを建造しました。 スコットは実験考古学者のララ・コミスとともにローマンコンクリートを 当時の製法で実際に作る事にしました。 古代ローマの人々は ローマンコンクリートがこれがどうなっているか見てみましょう。 ほら！うわ～！ 見て下さい！水中で３６時間かけて固めたローマンコンクリートの上に立っています。 それだけの水を供給できたのは古代ローマの技術のたまものともいえる建造物ローマ水道のおかげです。
水といえば ローマの人々の生活に欠かせなかったのが公衆浴場です。 公衆浴場にも 隠れた地下の世界が広がっていました。 ローマの人々にとって欠かせない公衆浴場を本当の意味で理解するには隠れた地下の世界を探索する必要があります。 地下の世界がなければ地上の公衆浴場は存在しませんでした。 奴隷が支えていたカラカラ浴場の地下世界は９００もの公衆浴場があり１００万もの人々が暮らす大都市では大量の排水が出ます。 この下に古代ローマの巨大な排水システムクロアカ マキシマがあります。