不条理文学の傑作アルベール・カミュの「ペスト」。 ♪~「100分de名著」 司会の…今月は アルベール・カミュの「ペスト」を読み解いています。 指南役は フランス文学者の中条省平さんです。 このパヌルーがペストに襲われた町 オランで市民たちに対して説教を行う。 教会では イエズス会のパヌルー神父が説教を始めます。 ペスト患者の汚物の処理や死体処理を行う大きな危険を伴う仕事です。
さあ こうして2人は共にペストと闘う事になったわけですがその他の登場人物は どのような選択をしたのでしょうか?タルーは 早速翌日から有志を集めて保健隊を結成します。 ところが このヒーロー的な要素を全く持たないグランが保健隊に入るや自分にできる事をやるっていう言ってみればモラルを貫き通してその保健隊の要になっていくっていうわけですね。
アルジェリアで暮らすフランス人は食い詰めて アルジェリアに行ったっていうようなイメージピエ・ノワール 「黒い足」っていうふうに呼ばれるんですね。 ですから 「ペスト」に描かれてるリウーとカミュはどのぐらい同一視していいかっていう事はありますがただ やっぱりカミュはそこに 自分の貧しかったアルジェリアでの暮らしを書き込んでる事は間違いないんですね。