司会は 俳句が大好きな岸本葉子が務めます。 そして 今日のゲストは落語家の金原亭馬治さんです。 金原亭馬治さんは 平成12年に金原亭馬生師匠に入門。 この ものを描写するという面でも馬治さん落語と俳句には共通点がありそうですね。 案外俳句は季語に頼るように落語の場合物とかアイテムに気持ちを託すんですよ。 例えば 「笠碁」という噺がありましてこれ 梅雨で代表的な噺なんですけれどもある旦那が ケンカした友達の家に忘れていくものが煙草入れなんですね。
今日は馬治さんに落語の情景描写をご紹介…。 まあ 情景描写と申しましても落語の場合には大きく2つあります。 初めっから落語だった噺とそれから 講談から持ってきた移植された噺。 落語と講談どう違うかと申しますと落語の方は語るもんです。 ですから この情景描写にもちょっと違いがあるんです。 例えば 講談から発生した落語で「幾代餅」というのがございます。 この「幾代餅」で 吉原の幾代太夫を描写するところがあるんですがちょっと やってみましょうかね。 芝の浜の情景描写なんですが…。
まあ 噺の… 「道灌」という噺を知ってる人もまた歴史上の太田道灌のね「七重八重花は咲けども山吹の」というねこの「道灌」っていうだけで梅雨 雨っていうのを連想できますもんね。 この梅雨の湿りと この「木偶の首」というものがねものとしてすごく魅力的ですね。 しかもそのコンテナ車の長さと梅雨の長さとこの開かずの踏切とねこの気分が出てますしこれは なかなかせりふ仕立てのね 俳句のような感じがしますね。 「寄席小屋に『道灌』を聴く梅雨滂沱」。
大人気のコーナー「岸本尚毅教官の俳人養成所添削十番稽古」。 ここからは 岸本教官に添削でバシバシ鍛えて頂きます。 こちらが 岸本教官の添削を待つ句です。 この添削十番稽古は 番組が終わる直前ギリギリまで続きます。 で ここはね「や」で切ってもいいんだけど「梅雨寒の」といきましょうね。 「梅雨寒の」…。 「梅雨寒のピアノに家族写真立つ」。 「梅雨蝶の」が「梅雨の蝶」になるじゃないですか。