さあ 今回のテーマ「サインデザイン」という事で廣村さんといえばサインデザインを数多くいろんな作品を手がけてこられてるという事ですけども。 サインデザインで一番大切にしている事って何だったりするんですか?一番に やっぱり 機能性ですよね。 一目で分かるという機能性が最優先されるサインデザイン。 中でも 都心のカプセルホテルは時間に追われるビジネスマンをはじめ宿泊するエリアが性別によって分かれている事が一目で認識できます。 無機的に見えるカプセルホテルのサインも短いメッセージが添えられる事で気持ちが和みます。
実際 最終的に設置するタイミングになった時にはもう 廣村さんが立ち会って?そうなんですね。 それが一番大変な仕事でどんな現場でも やっぱ 行ってやっぱり 現実的に その位置を確認しないといけない。 パースペクティブに。 あっ パースペクティブ…。 機能面っていうのは当然 あるとしてもいわゆるエモーションっていう要素がサインに入ってくるっていうのがすごく重要ってね…。 実は 美術館のサインをした事がありまして…。 行動だけでなく リラックスしてアートを鑑賞するための時間感覚をも導くのです。
もともと サインデザインっていうのは 僕が思うにはネガティブな成り立ちを 生まれをしたんじゃないかと思うんですね。 完璧なサインデザイン。 さあ 次は駅や空港で利用される公共のピクトグラムについて考えます。 東京五輪に向けたピクトグラム制作チームのサインデザイナー児山啓一さんはその工程には大変な苦労があるといいます。 まずは コンビニを表すマークにどんなものが使われているのか公共のピクトグラムで最も重要なのがあらゆる人に理解してもらえるかどうか。
ピクトグラムっていうのは一旦 作って今度は 一般の社会にフィードバックされて使う側と作る側そういうキャッチボールの結果時間的な流れの先によりシンプルな形とか言語に代わるピクトグラムが作られていくんだと思いますね。 そしてですね2020年 東京オリンピックパラリンピックに向けて変更された公共のピクトグラムはほかにもあるんですよ。 で 外国人にとっては新しいものの方が分かりやすい意見が多いんですが日本人にとっては 従来のものは愛着があるマークという事で反発があった結果…。
さあ ビジュアルだけではなく音の世界にもサインデザインはあります。 音の明瞭度を確保しながら聞き心地のいいクラシカルな音色が印象的なこのサイン音。 デザインしたのはこちらの自然豊かな環境にスタジオを構える…音環境デザインは音楽制作ではなく社会の中で必要な音をデザインしていく仕事だといいます。 それは 機能としての音だけじゃなくって自分のデザインワークの中で忍ばせておきたい要素になってますね。