古典芸能への招待 歌舞伎「仮名手本忠臣蔵 祇園一力茶屋の場」

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この番組のまとめ

♪~高麗屋三代の襲名披露2月の歌舞伎座公演から「仮名手本忠臣蔵園一力茶屋の場」を歌舞伎座から始まりましたけれどももうすぐ半年という事になりますね。 今日の岩松さんも お言葉をプログラムに頂戴致しまして裏方さんが 初日なんかに異例な事なんですけども新 幸四郎を大変 認めて下すってる奇跡は 皆さんが起こしてくれたんだなと。

自分は 何としてもこの襲名を成し遂げたいと思いますしまた 折あらば 岩松さんのような優れた劇作家の方と組んでもう 白鸚になった以上はもう いわゆる 当主は息子 新十代目松本幸四郎に移った訳ですから二代目白鸚としては非常に自由な本当に自由な身になれた訳ですから。

その 七段目通称 七段目ですけれどもこの 由良之助の いわゆるしどころというんでしょうか一番の肝は どんなところに…。 また 七段目は世間が 何か 仇討ちするぞするぞ するぞっていううわさが立ってる時にそれを打ち消すようにして泰然自若として色町に遊びにふけっているという由良之助。 特に 七段目の由良之助はそうですね。 この七段目の由良之助 岩松さんも襲名の公演それでも ちっちゃい面白さを結構ちりばめてるじゃないですか。 その両方を兼ね備えた七段目の由良之助は僕は 46人ですか。

殿様の御切腹を北国にて承り南無三宝と宙を飛んで帰りまする道にてご奉公こそ足軽なれ御恩は変らぬ御主の仇己れ師直めを一ト打ちと鎌倉へ立越え国元の親共のこと思い出し取る物も取り敢えずあなた方の御旅宿をお尋ね申しひたすら御願い申しましたるところ其許は足軽でのうて 口軽じゃの何と幇間なされぬかもっとも みたくしも蚤の頭を斧で割った程無念なとも存じ四 五十人ほど一味を拵えてみたが味なことのよう思うて見れば仕損のうたらこの方の首がころりよし又仕負うせてからが後で切腹殊に そこもとは五両に三人扶持の足軽…我ら知行は 千五

引き返す斧九太夫でござる。 どうじゃいな どうじゃいな そんなら私がちょいと出ましょ 四人さんをお呼びして そこで私の見立てには こりゃまたえらいえらしこじゃ 今度は私がちょいと出ましょ 再来年にはオリンピック 聖火台とは こうじゃいな 梅干なんぞはどうじゃいな由良之助殿 肴致そう。 傍にありあう鮹肴はさんでずっと 喰わんとするその手をおさえ明日は亡君塩治殿の御命日取り分け逮夜はなお大切貴様も おれもかく浪々致すは皆 塩冶殿の無分別より出でし事。

九太夫殿 九太夫殿。 九太夫殿 九太夫殿。 これはこれは九太夫殿にはよい所へ御転宅をあそばされましたな。 この九太夫が駕籠抜けの計略は最前力弥めが持参致せし書状何とのう心もとなく様子を伺い お知らせ申さん。 取ってくるその間掛物もかけ直しこれ 九太夫殿 九太夫殿九太夫…。

かる この由良之助に受け出さるるが 世にも因果なものなら 私の身じゃ エエ なんじゃいナ 小夜千鳥でも まあ 賑やかな事だナァ。 何と言やる御家老大星様のお世話でわれがうけだされる。 御家老が… ではなにか下地からの馴染か。 そりゃ 下地からの馴染みでもなく間夫があるなら添わせてやろうそれは下地からの馴染みでもなくまた 勘平の女房とも御存知なくわれを請け出す。

話せば永え事ながらお悼わしいは母者人忠義一図にこり固まってござる由良之助様われを勘平が女房と知らねば請け出す義理もなく外より洩れてもわれが科それを功に連判の数に入ってお供に立ちてえ。 おかるは始終せき上げせき上げ いとま乞いにも見えそなものと恨んでばっかり居りましたもったいないが父さんは非業な死でもお年の上 なるやならずに死ぬるのは なぜ逢わせてはいい覚悟だ 南無阿弥陀仏。 さりながら夫勘平連判に加えしかど敵一人も討たずして未来で主君に言訳あるまいその言訳は こりゃここに。