100分de名著 カミュ“ペスト” 第4回「われ反抗す、ゆえにわれら在り」

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この番組のまとめ

47年って まだ戦争終わって2年目ですから対独協力の人の事もレジスタンスの事も書ききれないわけですね。 この方たちを一方から カミュはレジスタンスですけども一方の側から指弾して 糾明して告発するっていう事は まさにペストそのものの振る舞いになってしまうわけですからその正義の名においてですね語るって事は。 でも 自分たちが経験した 直近の歴史的大事件を経験したわけで多くの人たちは その中で傷ついたり 苦しんだり悩んだり 実際 死んだりとか殺したりしたわけですよね。

カミュの場合はこの人はもちろんレジスタンスとして戦ってきたわけで対独協力派の人たちは まあレジスタンスの人を捕まえてどんどん殺していったわけですけども解放のあとに彼らが捕まるわけですよね対独協力派の人たちが。 捕まって 死刑宣告された時にカミュが 今度は助命嘆願するわけですよね。 初めて 友情を確認するわけですけれどもこれ 半年以上 戦ってきたあとに初めて出てくるそのストイックさっていうものが何か 忘れ難いものですよね。

1957年カミュは 43歳という若さで…しかし当時故郷 アルジェリアでは独立戦争が起こっていました。 「反抗」と「連帯」という思想からカミュは 全面的に独立に賛成するだろうと思われましたが…。 それで まあ その反抗するっていう事によって「われ」っていう単数だったものが…ここで だから反抗によって連帯が生じるっていう事をでも実際にはそういう事を言う人ってフランスにはカミュしか いなくってこの人は 絶望的な孤立のうちに死んでいくわけですよ。