講師は フランス文学者の中条省平さんです。 フランス現代思想を専門とし武道家としても知られる内田 樹さん。 これは明らかに ナチスドイツのフランス占領が主題であってそこにおける…でも 自分たちが経験した 直近の歴史的大事件を経験したわけで多くの人たちは その中で傷ついたり 苦しんだり悩んだり 実際 死んだりとか殺したりしたわけですよね。
初めて 友情を確認するわけですけれどもこれ 半年以上 戦ってきたあとに初めて出てくるそのストイックさっていうものが何か 忘れ難いものですよね。 ちょうどこの文の ちょっと後にですねまた 岸に戻っていくシーンがあるんですけども無言の中で ただ二人がこう呼吸を合わせて同じような形で泳いでいくっていう場面が「共感」っていうですね ここに書いてある「共感」っていうのが身体的な実感としてくるんですよね。
最後の この部分にカミュが託したのは やっぱりあのレジスタンスの中で倒れていった全ての同胞たちに対する 彼らに対する敬意と感謝という事が随分 込められていただろうし恐らく この言葉最後の結末の言葉の中にですねそういうような 同胞への祝福と感謝の言葉っていうのを読んだんじゃないかなって気がしますね。 1957年カミュは 43歳という若さで…しかし当時故郷 アルジェリアでは独立戦争が起こっていました。 「反抗」と「連帯」という思想からカミュは 全面的に独立に賛成するだろうと思われましたが…。