「100分de名著」 司会の…今月は 臨床心理学者「河合隼雄スペシャル」です。 河合隼雄さんは 文化庁長官もされていましたのでご存じの方も多いと思うんですけれども伊集院さんはどんな印象をお持ちですか?実は 自分の本棚にも一冊 すごい好きな本があって作者名を意識してなくて「ああ この本 河合隼雄先生の本なんだ」という事がありましてちょっと 今どきどきしております。 まずは 河合隼雄さんの最初の著書である「ユング心理学入門」をひもといて河合さんの思考の原点を探っていきたいと思います。
私が 心理療法の仕事をしてるという事は最後に ちょっと出てきた箱庭療法というものに僕は一時期 とても興味を持ってで 作者も知らずに申し訳ない事に読んでた本がまさに先生の本で自分の家の本棚の いいところに置いてあって読み返す事もあります。 ユングは 心理療法家を「こころの医者」と呼びました。 心理療法家とは「なぜ」「Why」の前に立つ事を相談者の問いや悩みに「解答」を与えるのではなく「解決」へと至る道を一緒に探りこころのバランスを導く事が心理療法家の仕事です。
そして 「ユング心理学入門」という本の中で河合隼雄が まず注目しているのがコンプレックスです。 「無意識内のコンプレックス」とはどのようなものなのか。 ユングは このような反応を引き起こす心的内容の複合体をその最たるものは二重人格の現象であり自我が その王座をコンプレックスに乗っ取られた状態であると分析しました。 しかし その結果 他人の中に自分自身のコンプレックスを見いだす事もできます。 ところが結構 気付いてない場合っていうのがあって自分のコンプレックスに。