♪~「100分de名著」 司会の…今月は 臨床心理学者「河合隼雄スペシャル」です。 まずは 河合隼雄さんの最初の著書である「ユング心理学入門」をひもといて河合さんの思考の原点を探っていきたいと思います。 河合俊雄さんは 父 隼雄さんと同じユング心理学を専門とし臨床心理学者として活躍中です。
心理療法家とは「なぜ」「Why」の前に立つ事を余儀なくされるものだと河合は言います。 相談者の問いや悩みに「解答」を与えるのではなく「解決」へと至る道を一緒に探りこころのバランスを導く事が心理療法家の仕事です。 そして 「ユング心理学入門」という本の中で河合隼雄が まず注目しているのがコンプレックスです。 そこで そのコンプレックスについて見ていきたいと思います。 コンプレックスといえば私たちは「劣等感」だと考えますよね。 ユングのコンプレックスとはちょっと違います。
ユングは このような反応を引き起こす心的内容の複合体をコンプレックスと名付けたのです。 コンプレックスは私たちの人格や個性を形成する自我の統合性を脅かす事があります。 無意識内のコンプレックスが強くなると意識の中心にある自我に干渉してその働きを乱しその最たるものは二重人格の現象でありしかし その結果 他人の中にニュアンス かなり違いますね。 ところが結構 気付いてない場合っていうのがあって自分のコンプレックスに。 コンプレックスが強くなると自我の統合性が脅かされるという話がありました。