今日はゲストに瀬戸内寂聴さんをお迎えして京都の寂庵からお届け致します。 今年度の第3週は俳人 星野立子の一生をその俳句と共にご紹介しています。 寂聴さんは今年この句集「ひとり」で星野立子賞を受賞なさいました。 寂聴さんの句集「ひとり」については7月29日放送の「NHK俳句」増刊号で詳しくご紹介致します。 それでは今日の星野立子の一句こちらです。 今 寂聴さん言ってたけど分かりやすいけど人が気付かないところそれを詠むのが僕は 立子俳句の魅力かなと。 それで 星野先生はね私の東京女子大の大先輩なんです。
それでね この句ちょっと自分の心情みたいなのも入ってるし季題の「風涼し」もちゃんと利いてる句で。 いかにも 自分の時間を大事にしてる句でいいと思いました。 「夜涼」という季題がよく利いてね「夜涼」っていうのは「夜涼しい」の中の傍題ですね 「涼し」のね。 「夕涼や」ってやっちゃうと今度 「真只中の汽笛」になっちゃうんで。 「涼しさの真只中や夕汽笛」で。 だから 今の涼しさと夕汽笛という時間を うまくねこの句 使い分けてる。 だから そこをうまくね「夕汽笛」で落ち着きが出てたという。
僕は一番好きなのは「今」っていう言葉ですね。 手提げ袋っていっぱいありますけどね何か そこに自分の大事な鍵があったんでしょう。 全体的な軽さが涼しさという感じの季題に反映してるかな。 だから そういう言葉をサッと使われるんですからこの人 やっぱり 俳句をたくさん作ってんじゃないですか?最後の電車が出たっていう感じなんですかね。 映画の「駅 STATION」みたいな感じでいいですね。 それでは ここで本日の入選句の中から寂聴さんと私で 一番好きな句を選んでみたいと思います。
何か こう ため息っていうと悪い印象ですけど一日 ちょっと自分の時間になって自分に立ち止まってふ~っと 何かこう息を吐いて何か考える…。 多分 女性を想像したんですけどそういう時間っていうのは大事かなというか…。 何か 涼しい風に吹かれて物思いにふけってるような女性を想像しました。 どの句が選ばれるんでしょうか?それでは本日の特選句です。 実は 私 10代の頃から寂聴さんの本の愛読者なんです。 まずは 寂聴さんが96歳にしてお分かりになったという愛について お書きになったものを私 朗読させて頂きます。