日本の話芸 桂福團治 落語「ねずみ穴」

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この番組のまとめ

♪~もう 半世紀以上やってるからな疲れた…。 「へえ 大和から来た竹次郎や言うたら分かるとこれしか おっしゃいません」。 親父が死んでから財産半分 分けあとは頼んだぞ 言うて 兄さん大坂へ出てきたら こんな船場の大きな商人のご主人。 昔から二束三文という言葉がある。 青緡五貫文のご褒美っちゅう言葉が 今も残っておりますがな。 12文がニーヨン ヨンパー クンロクイチクニ ザンキュウ…パーハンで跳満でございますけど。 周りのもんから逆に 今度 声がかかってきて「お~い 竹次郎よ。

女房を世話もしてもらって2人で 一生懸命夫婦が働きました。 十月十日玉のような赤ちゃんが生まれた。 この子が 病気する訳やなし風邪一つひく訳やせんなし10年たつか たたんうち天満は今井町という所に間口が6間半蔵前が三戸前もあろうかという大きな質屋のご主人と大出世でございます。 「あっ 竹次郎様!」。 「弟の竹次郎さんがお越しです」。 やっと ここの主人となったがここまで コツコツと築き上げてきた身代じゃ。 『身投げや!』いうたら竹次郎やないかいな…。

「いや 今日は ちょっと火事が気になって…」。 「なんぼ しっかりしておってもこの もらい火っちゅうやつでよう 火事になります」。 今度 火事になったかて俺がおるやないかい!俺とこへ来い。 そしたらと 何年ぶりかで 兄弟が枕を並べて寝ました その真夜中チャ~ン チャ〜ン チャ〜ンジャ~ン ジャ〜ン ジャ〜ンチャンチャン…ダダダダダ…。 「火事や~!」。 天満橋の橋の上まで来ましたら黒山の人だかり。 ひょいっと見ますと真っ赤に燃え盛る炎の中にくっきりと浮かんだ自分の蔵が三戸前。

「兄さん それで今日は商売の元銭をお願いに上がりましたんで」。 商売の元銭を お願いに上がりました」。 「兄さん 商売の元銭を お願い…」。 あたいお茶屋さんへ連れてって」。 「お茶屋さん?」。 女の子はなお茶屋さんへ行ったらなぎょうさんのお金もらえるて」。 お父ちゃんななんぼ 貧乏 苦労してもかわいいお前をお茶屋へ連れてくようなトントントントン。 娘の楼茶屋をひょいっと振り返ると もう新町の空は 涙に にじんで何一つすら見えません。 南無阿弥陀仏~!」。