学生から 「アリ先生!」と呼ばれている九州大学の村上 貴弘准教授。 4000年か!目の前に現れたのはクロオオアリ。 この女王アリの周りにある この米粒みたいなのが 実は さなぎ。 巣の中で ひときわ大きい「女王アリ」は 卵を産む担当。 女王の身の回りの世話や子育てなどは全て「働きアリ」と呼ばれるアリが担当する。 同じく 羽を持って生まれた若い女王アリと 結婚飛行をする。 特に 働きアリは見つけられなかったオスアリは残念ながら次の世代を残せずに死んでしまうと。
そういった意味では こう すごくこう いろんな分業というか社会システムとしては 考えられて仕組みが作られてるんですけども。 これは エサをとってる個体ですよね?実はですね…ということは 上に出て一生懸命 エサを探す個体は。 全体の この巣の中の労働力を考えた場合にまだ 人生がある若い個体が死ぬよりかはもうあと 死ぬだけかなっていう個体のほうが危険な仕事をしたほうが労働力の損失で考えるとまだ コロニー全体のダメージが少ないと。 これを生物学で「超個体」と言う。
ミツツボだけを作ることはできなかったんですか?誰かをミツツボにしないといけなかったんですか?オーストラリアでは これをアボリジニの人たちが掘っておやつ代わりに食べるんですよ。 予備軍的な役割っていうのが 非常に重要で一部のアリがあえて働かない事が全体の生存率を上げている。 へぇ~!逆に…そこら辺を見てみると 人間は本当に もう 100% みんながもう 四六時中 働くような社会に今後 シフトしていくのか勝ち抜かなあかんのやっていうところに縛られたくないですよね。
へぇ~!なぜ クロヤマアリが 一緒に巣の中にいるかというとサムライアリがですね 定期的に近くにあるクロヤマアリの巣に侵入して そこからクロヤマアリの幼虫と さなぎを盗み出してくるんですね。 そうすると この巣で羽化したクロヤマアリはサムライアリを自分たちの家族だと思い込んであとは 外に出てエサ集めをしたり全ての仕事を このクロヤマアリがするんですね。 サムライアリが 集団で今 巣穴に入ってるのわかりますか?はい。
ちょっと 人で どれくらい次世代に 遺伝子が伝わるかっていうところをまず 計算してみようかなと。 この時 兄弟姉妹の中には 「自分と完全に 遺伝子が一致するもの」。 「遺伝子の半分だけが一致するもの」。 そうすると 平均血縁度というのは自分から見て 兄弟姉妹の中でこの数字の平均値を出せばいいんですけど。 例えば 又吉さんが1人の働きアリだとすると父と 母である女王アリから遺伝子を受け取った働きアリがいたとする。 つまり「姉妹」には 自分と全く同じ遺伝子を持つアリと半分が一致するアリの2とおりがいる。