地球ドラマチック「ハリー・ポッターと魔法の世界」

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この番組のまとめ

小説家J.K.ローリングは「ハリー・ポッター」シリーズで魅力あふれる魔法の世界を描き出しました。 アクシオ!「ハリー・ポッター」の背景にある魔法の世界をひもときます。 C.S.ルイスの小説「魔術師のおい」にロンドンの大英図書館で 大きな展覧会の準備が進んでいます。 ローリングは非常に洗練されたやり方で魔法と 魔法の歴史を作品に取り入れました。 しかし 錬金術師たちは「不老不死の霊薬」について研究を続け 神秘的な巻物を残しています。 錬金術師たちが行った観察と研究は現代の化学の基礎として認識されています。

ジム・ケイのイラストの中で最も興味深いのが「マンドレイク」という奇妙な薬草です。 「マンドレイクと犬を 縄でつなぎ自分の耳を塞いで 角笛を吹く事。 そうすれば 驚いた犬が駆けだしてマンドレイクが地中から引き抜かれても悲鳴を聞かずに済む」。 私は マンドレイクの伝説に ひねりを加えて 作品に取り入れました。 マンドレイクは 実在する植物で根が人間のような形をしています。 人々は マンドレイクに畏れを抱いたのです。

私の描く魔女や 魔法使いは道徳的に中立の存在です。 これは 魔女についての典型的なイメージを挿絵付きで紹介した初めての印刷物です。 いい魔女が行っていたのは日々の問題の解決です。 訪ねてきた人から 事情を聴き呪文を唱えたり薬草を使ったりして問題を解決したんです。 男女のどちらかが 自分の相手をあくどい異性から守るために呪文をかけたんでしょう。 魔法を支えているのはスピリチュアルなものの考え方です。

エクスペクト・パトローナム!自由に作ったものもありますがとても重要な呪文には言葉に しっかりとした由来を持たせようと思いました。 「アバダ・ケダブラ」はパワフルで神秘的な力を持っている感じがします。 有名な「アブラカダブラ」という言葉は ここから派生しています。 史料によれば 小さな紙に「アブラカダブラ」と何度も書いていきます。 死者と通じて 未来をコントロールしたいという願いは古今東西 共通のものです。

大英図書館に所蔵された骨には王が問いかけた質問とその答えが刻まれています。 日食や月食は 当時不吉なことが起こる前兆として当時の王家にとって 何が重要だったかを知る事ができます。 つまり 自分たちの人生や未来を何とかして知りたいというどの文化や社会にも 超自然的なものに対する理解があります。 大英図書館で開かれる展覧会はシェークスピアなど歴史的な人物が多く現役の作家を取り上げるのは今回が初めてです。