日曜美術館「“夢のようなあまさ” をこえて」

戻る
【スポンサーリンク】

この番組のまとめ

東京・練馬区にある美術館でユニークな展覧会が行われています。 「日曜美術館」です。 今日は 東京ステーションギャラリーで開かれているいわさきちひろ展の会場からお送りします。 今回の展覧会は タイトルが…ちょっとユニークなタイトルですね。 ちひろ自身の言葉から引いたんですけれどももともとは のちに結婚相手となる男性と会った時に初対面の時に自己紹介をした言葉です。

この 「窓ぎわのトットちゃん」を書いた時にいろんな映画監督の方からはっきり言うとほとんどの映画監督の方から映画化したいミュージカル化したいドラマ化したいっていうご要請があったんですけど現在まで 全然作ってないんです。 30年近くの画家生活の中で9,000点以上の作品を残したちひろ。 ボクシング漫画の金字塔「あしたのジョー」最終回 最後のコマです。

このころ 「原爆の図」で知られる丸木夫妻のアトリエにそのころの労働者階級を描くという意識を非常に強く持っていて実際に この「ほおづえをつく男」も恐らく労働者だと思いますがそういった対象を描くうえでふわっとは描けないんですね。 ちひろといえば水彩なんですけれどもともと戦前に 絵描きを目指そうとしていた時も油絵を描いてましたし油絵が好きでずっと描いていたそうです。 墨の時があったり鉛筆があったりあるいは 油絵になったり水彩になったり。

雨の日のお留守番でただちょっとだけ 不安が訪れるというだけの絵本ですけれどその僅かな心の振幅というか揺れ動きを文字どおり 絵の具の揺れ動きで示してるっていうのが奔放に絵の具が水にのって顔料がいっぱい動いてるわけですよね。 それでこう見入るというかゆっくり 絵本を見る時に1ページ1ページ見入らせるように出来ていて必ずしも この「あめのひのおるすばん」を読んでいる子がストーリーを追ってるわけじゃなくって想像上の水遊びをしている感覚になりながら 見ると思うんですね。