♪~今回 まったんがやって来たのは札幌市円山動物園。 絶滅が心配されるホッキョクグマなど繁殖にも力を入れているんです。 生物学では オスは とっても大変な存在なんです。 生物学者黒岩 麻里教授。 今回は「男のつらさ」を 生物学の視点から 見せてくれるという。 円山動物園にいるさまざまなオスたち。 まず 黒岩先生その姿 形に注目した。 「性的二型」っていうんですよね。 生物学の用語で。 こういったツノもそうなんですけどオスらしい特徴を作るのが「男性ホルモン」というホルモンの役割なんですね。
男性ホルモンは 男性が成熟して大人になってからで その精巣から すごくたくさんの男性ホルモンを分泌するって言われていて「アンドロゲンシャワー」っていうふうに呼ぶんですね。 アンドロゲンシャワー。 できたばかりの精巣から 男性ホルモン「アンドロゲン」が大量に出てきて体の中を駆け巡る。 これが アンドロゲンシャワー。 人さし指に対して 薬指が長い男性ほど 胎児のときアンドロゲンシャワーを たくさん浴びたと推測されるというのだ。
それは 2012年韓国の大学グループが朝鮮王朝時代の宦官の寿命を調査した研究。 少年期に精巣を取り除かれると大人になったとき男性ホルモンの影響を受けずに生きることになる。 メスにアピールするためオスが派手に着飾るのも男性ホルモンの作用だったが?実は メスにモテることばかりにかまけたオスには思わぬリスクがあるという。
で ヒトをはじめ 哺乳類の性決定遺伝子っていうのはみんな 同じものを持っていて「SRY遺伝子」と呼ばれている遺伝子だっていうことが分かっています。 哺乳類の性を決めているのはY染色体の中にあるSRY遺伝子。 ところが Y染色体を持ってSRY遺伝子を持つと妊娠8週目ごろ SRY遺伝子が体の中で働くんですね。 なので Y染色体とSRY遺伝子がないと遺伝子の機能 このドミノがこちらの方向に動かないので男性はできないということになるんですね。
しかし 哺乳類の進化の過程でY染色体にオスに有利な何らかの遺伝子ができたとき違うものになった。 もはや X染色体同士のような自由な「組換え」ができなくなってしまったのだ。 で 組換えができないと 染色体はどうなるかっていうとすごく その遺伝子に傷が入ったりいらない配列が飛び込んできたり細胞にとって 有害なことが起きるんです。
最近のトピックとしては普通の一般の男性の中でも長く生きてくる 年を取ってくるとだんだん体の中の一部の細胞からY染色体がなくなってくることが分かってきました。 Y染色体がなくなることで 男は次第に女性に近づいていく!?まさに Y染色体は男の運命を握っていた!例えば ここにいるカクレクマノミ。