この間ねNHKの俳句大会で岐阜の郡上八幡に行って何か 踊ってきましたよ。 でも 俳句って限られた字数の中で季節と感情とか 情景などを簡潔に表現できる手段だと思って本当 すばらしいなと思って。 …で みんなで行きましてパラナパネマは行ってませんけどアマゾン川 見ましたんで。 パラナパネマ川は南東部にあるんでしたっけ?ブラジルの。 「秋蝶よ」「パラナパネマという河よ」。 「俳句指導のため ブラジルへ」と明記されている。 海外に行って 俳句を詠むのを海外詠っていうんですよね。
それで 立子が ブラジルの旅がどんな様子であるか虚子に宛てて書いた手紙が残っていますので 朗読致します。 「昭和28年4月9日立子から虚子への手紙。 サンパウロの飛行場から飛行機に乗りましてはじめて奥地へ旅立ちました。 二時間近く乗ると パラナ州のロンドリーナに着きました。 六十余人が集まりましたが地方からまだ三十人以上 来るはずなのが道が悪いために車が駄目になったのであろうと言っておりました。
私は 「見失うために秋蝶」で秋の蝶々が 自分の華やかな時と去っていく時それを感じて 見失うために来たんだという思いがね…。 見失うために来たというところで秋蝶の定めっていうのかなそれを この作者の方が感じたんですね。 秋蝶がふっと飛んでるんだけど自分は そこの秋蝶を見てるんだけど何か この日和が自分の手元に来ないなっていうその広がりが うまいですね。 だから ちょっと秋蝶を面白く仲間に入れている句でいいんじゃないですかね。
私 北海道から見た事あるんだけど秋蝶越えられる距離じゃないですけどでも この句はね 頑張れと秋蝶にね この方がメッセージを送ってる。 じゃあ 私のいいなと思った句は…いいですか?何だろう? 戸田さん 何 選んだ?私ですね ちょっと謎めいた「見失うために秋蝶来たりけり」。 よかった点は どの辺りですか?やっぱりね僕 俳句のいろんな作り方写生のやり方ありますけど「秋蝶」という こういう小さなもの小動物 小さなものからこの 周りにある「日和」をいっているところ。