日曜美術館「静かな絵画革命~宮廷画家ベラスケスの実験〜」

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この番組のまとめ

スペインの宮廷に仕えた画家…肖像画を得意としたベラスケスは人物を描くために斬新な実験を繰り返します。 ベラスケスの画家としての人生は技法の上でも 絵画への考え方においても 革新の連続でした。 今日は呼んで頂いて またベラスケスにお会いできて本当に光栄でございます。 プラド美術館の学芸員でベラスケス研究の第一人者…この粗い筆遣いが ベラスケスの革新性の一つだと言います。 ベラスケスは 人がものを見る時の視覚の習性について自問し絵画の伝統の枠の外で その法則をいつも探求していました。

つまり ベラスケスの絵というのは描く事にまつわる画家 そして描かれたものそして鑑賞者っていうのを全部描き込んでしまってる絵ですからその中で最も 描いてる画家を大きく描いたという事はベラスケスと自分を一体化させて画家っていうものに対して描くという行為に対して非常に関心を持っていたという事だと思います。 多分 ベラスケスってそうじゃなくてキャラクターを この人物を作り上げてってる感じするんですよ。 スペインの美術特にベラスケスについては長年研究を重ねてこられた大保二郎さんです。

ベラスケスは80センチぐらいの長い棒に絵筆を付けて 描いたんだと。 ベラスケスは身近な人々をモデルに肖像の群像として描きました。 横顔の老人は ベラスケスの絵の師匠 パチェーコ。 24歳の時 ベラスケスは宮廷の画家になるため自分の作品を王宮に売り込みます。 即位したばかりの王は政治の改革にこの王に認められ ベラスケスは宮廷に召し抱えられます。 宮廷に仕えたばかりのベラスケスが描いたフェリペ4世の肖像です。 ベラスケスが描いた簡素な構成と色彩を持つ肖像画。

フェリペ4世と宮廷の改革に対する意欲が国王や その宮廷人を描いたベラスケスの手法にも革新性をもたらしたのでしょう。 そうしたらもう その道をもう必殺技なんで他の先輩たちはやってないのでもうベラスケスの独占ですよ。 ベラスケスに対する絶対的な信頼というのはこれは大きかったと思います。 それから ベラスケスのアトリエに鍵を持っていて 毎日のように国王が 制作する風景を見に来られましたというふうな記録が残ってるんです。

フェリペ4世にも招かれたルーベンスは1年間 王宮に滞在し 20歳下のベラスケスと交流を持ちます。 例えばギリシャ神話の神様であればこれまではこういうふうに表されるべきそうした権威をまとって常に表されてきたんだけれどもベラスケスはでも ちょっと待てよと。 ベラスケス最晩年の作品です。 そして 背景に描かれたのがベラスケスの前で ルーベンスが模写をしていた あの作品でした。