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- NHK携帯2
- コワイオハナシノクニ「総集編」(耳なし芳一/おいてけぼり/皿やしき)
- 2018年08月20日(月)
- 18:55:00 - 19:25:00
- 古くから語り継がれてきた日本の怪談を、人気の若手実力派俳優たちが、こん身の一人芝居で熱演。「耳なし芳一」「おいてけぼり」「皿やしき」の3話をまとめてお届けする。
19:07:58▶
この番組のまとめ
むかし あみだじという てらに芳一という おとこがおりました。 芳一は めがみえません。 芳一が びわをひきながらかたれば「おにも おもわずなみだをながす」といわれるほどでした。 「芳一そなたのびわは すばらしいわがあるじもたいそう およろこびです。 そのよる あめのふるなか芳一が でかけていきました。 そこに芳一がいました。 「芳一さん」。 「芳一さん!」。 芳一のからだのありとあらゆるところにびっしりと おきょうがかきつけられました。 あしおとは 芳一のまえでぴたりと とまりました。 「芳一」。
くさが いっせいにざわざわと うごきだし…。 ほりのみずがゴボゴボと なみだった。 そして ふいに。 「おいてけ~。 おいてけ~」。 その おそろしいこえはほりのそこから きこえてきた。 おい ぼうず!」。 おやこはつったさかなも そのままにいのち からがら にげかえった。 それからというもの そのほりは「おいてけぼり」とよばれるようになった。 「わっはっは…みんな いくじがないのお。 よ~し! わしがいってさかなをた~んと つってきてやらあ!」。 と つりざおをもっていせいよく でかけていった。
「おや おまえさん おかえり。 つりは どうだったんだい?」。 「えっ? あ~ つり? あ〜もう つりは もうごめんだ」。 「ほう ばけもの?それはこんなかおじゃなかったかえ?」。 「はあ?ぎゃあ~!」。 そのとたんいえのあかりが ふっときえた。 ♪~れいこくなしゅじんと おくがたにしかられないようにおきくは いつもおずおず はたらいていました。 ことに この なんきん皿はしゅじんじまんのだいじな お皿でしたからおきくはいつにもまして ていねいに1まい1まい ぬぐっております。