ETV特集「隠されたトラウマ~精神障害兵士8000人の記録〜」

戻る
【スポンサーリンク】
23:20:03▶

この番組のまとめ

広大な中国大陸に送り込まれた日本軍兵士たち。 8,002人の病床日誌から精神障害の兵士たちの戦中から戦後を見つめていきます。 今回 国府台陸軍病院で戦争神経症の兵士をとらえた臓躁病の症状です。 その一方で陸軍は優秀な精神科医50人余りを集め秘密裏に国府台陸軍病院で改めて この病床日誌に光が当てられるようになりました。 今回 番組では 日本軍兵士のトラウマを研究している歴史学者中村江里さんの協力のもと臓躁病など戦争神経症とされる患者のデータを集計しました。

日本軍の記録によれば110師団は 1939年7月から3か月にわたって上岡さんは送還され国府台陸軍病院に収容されますが体調が回復する事はありませんでした。 精神障害兵士の研究を続けてきた…8,002人の病床日誌。 加害行為への罪の意識から戦争神経症を発症した兵士の姿が浮かび上がってきました。 これは国府台陸軍病院に収容された精神障害兵士の疾患名です。 更に 太平洋戦争の時代になると多くの兵士が戦争神経症を発症した 太平洋の激戦地。

「白痴」と呼ばれていた 重度の知的障害者。 こうした知的障害のある兵士は当時 「精神薄弱」と呼ばれていました。 なぜ 知的障害のある兵士が増加したのでしょうか。 日誌の中には 知的障害があるにもかかわらず 徴兵され知的障害があった北川さんは認知症のような状態になり除隊となりました。 引き取り手がいない精神障害兵士たちは「未復員」と呼ばれました。 1948年「未復員者給与法」が改正され戦傷病者は 療養費用を全額国の負担で給付される事になりました。