次に取り調べを受けるのは図書館長補佐のベレンガーリオです。 どうやらウィリアムは 謎は図書館にあるなと思っていて秘密の入り口をね聞くところまでたどりついたわけなんですけれども。 ここでですねその図書館というものが中世の修道院の中で どういう役割を果たしていたのか見ていきたいと思います。 その修道院という場所自体がいわば…中でも このベネディクト会の修道院は…図書館 図書館という割に 本棚がずらっとある雰囲気の描写が全然 出てきませんもんね。
ですから 先ほど アドソが見た幻覚というのは薬草の煙によるもので侵入者に ここは侵入禁止だぞというふうに教えるための仕掛けという事です。 これだけの迷路だとか開かずの間だとか暗号だ 幻覚が出る ある意味装置みたいなものに守られてる「アフリカノ果テ」。 言葉も交わす事はありませんでしたがアドソにとって生涯一度の経験でした。 そして その他者やあるいは異なる信仰との出会いというのがアドソが大人になっていくための第一歩になったという意味です。
その事に対する批判から各地で さまざまな異端運動が頻発していました。 そもそもだから アドソにとってみれば何で 異端というものが弾圧されるのかウィリアムは アドソに「異端とは 幻想である」と説きました。 ウィリアムが説こうとしているのはそもそも 異端思想というものがあるわけではない。 七人の天使がラッパを吹くと世界が滅びるという預言です。 七人の天使が ラッパを吹く度に災いが起きて最後には 悪魔がやって来て世界が終末になるという預言が書かれています。